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chapter6 疑惑

Screenshot-697.jpgカインの部屋の扉の前でノックするのを迷っている自分がいた。
だってさっきの会話・・・。思い出したら色んな「もしかして・・・?」に気が付いてしまって。

「イヴァンのこと好きなのか?」
そう言ったカインの顔はいつもの冗談を言う顔じゃなかった。
Screenshot-698.jpgカインって・・・あたしのこと気にしてるんだろうか?

それに話ってなに?
この展開、ちょっと緊張しちゃうよ・・・。

一人でもじもじと扉の前で考えていると中からカインが顔を覗かせた。
その顔を見たあたしの心臓は一気に鼓動を早める。

「何やってんだ。入れよ」
「う・・・うん」
Screenshot-699.jpgいつもは見慣れたカインの部屋なのに、今日はなんだか知らない人の部屋のように緊張するっ!
え~い!静まれ!心臓めっ!

「お前、レニーコーポレーションって会社知ってるか?」
「は・・・?」

あたしの思っていた言葉と全然違うカインの質問に素っ頓狂な声を上げる。
は、話って・・・仕事の話なわけ・・・?
あんだけ真剣な顔して人のことを呼んだからあたしはてっきり・・・。

自分の勘違いなんだけど、勘違いさせるような言動をとったカインに腹が立つっ!!
Screenshot-700.jpg「知ってるわよ!それくらい。最近よく名前聞くもん。製薬会社でしょ」
「そうだ。もともと大した会社じゃなかったのにここ数年で驚異的な業績をあげてる。新薬を開発したわけでもないのにな」
カインの言葉通り、最近のレニーコーポレーションの業績は目覚しい。
TVでもコマーシャルばんばん打ってるし。

Screenshot-702.jpg「その業績が伸びた理由は政治家、特に国立病院に顔の聞く奴を莫大な金で買収してるからだ。そこから国立病院で使う薬のほぼ全てをあそこの会社が納めてる」
「そうなんだ・・・。でもそれがどうしたっていうの?」
「その買収する金がどこから出てると思う?・・・あの会社は影で人口的な麻薬を作って売りさばいてるんだ」


「人工的な・・・麻薬・・・?」
Screenshot-703.jpg「通常麻薬を作るのにはケシの実が必要なんだが、それと同じ効果の出る薬をあの会社が作り世界中のジャンキーにあらゆるルートを使って売りさばいてる」
「カイン、なんでそんなこと・・・知ってるの」
「レニーコーポレーションの社員が俺に調べてくれるように依頼してきた。製造工場、取引現場、金の流れ・・・そういうのを全部調べて資料がそろった時依頼人は殺された」

「殺された・・・?誰に?」
ショッキングなことばかり聞かされてあたしは呆然となる。
Screenshot-704.jpg「表向きは交通事故ってことになってるが、恐らくはレニーコーポレーションの雇ってるすご腕の暗殺者が始末したんだろう。ゼロとか言う暗殺者で狙ったターゲットは必ず殺す」
「そ・・・そんなのっ!カイン、資料持ってるんでしょ?そいつらを有罪にできるくらいの!ゼロって奴に狙われるんじゃ・・・」

「お前にしちゃ頭がよく回ったな」
この期に及んで茶化すような言い方のカイン。
「ふざけないでっ!命を狙われるかもしれないんだよ?」
「もう狙われてるかもな。今日資料の場所を吐かせようとハニートラップかけてきやがった」
ハニートラップ・・・?色仕掛けってこと?

「カインまさかそれに引っかかったんじゃないでしょうねっ?」
Screenshot-705.jpg「馬鹿言うなよ。俺は自分から口説くのが好きなんだぜ」
カインの軽口を聞いて少し安心してる自分がいた。やきもちとか嫉妬とかじゃない・・・。
ただカインのことが心配だっただけ・・・なんだから。
そういえば・・・。資料の場所、イヴァンさんに聞かれたことがあるような気がするなあ・・・。
でもあれはきっと話の流れでだよね。
イヴァンさんが関係ある訳ないもの。

「早くその資料警察に出したほうがいいよ!」
「いや・・・。今警察に出すと事情聴取なんかで拘束されるはずだ。そうするとイヴァンの身を守れなくなる。イヴァンの件が片付いてからだ。だから・・・」

「俺といることでお前も狙われるかもしれない。気をつけろよ」
「うん。分かった。・・・・ねえカイン」
Screenshot-706.jpg「ん?」
「もしあたしがそいつらに攫われたりしたら助けにきてくれるワケ?」

「お前なあ・・・当たり前のこと聞くなよ。ばかは早く寝ろ」
Screenshot-707.jpg「バカって何よ!!人が真剣に聞いてるのにっ!あんたこそ早く寝ちゃいなさいよっ!!」
ちょっと怒ったフリをしながら部屋を出て行く。
そんなフリをしたのは照れくさかったからだ。
(当たり前のこと)なんて言われてあたしは少し嬉しかった。



Screenshot-709.jpgイヴァンを襲ったという組織が皆目見当たず、俺は焦っていた。
このままずるずると長期間に渡れば、レニーコーポレーションの件でアリサに危険が及ぶかもしれない。それが一番の危惧だ。
早く見つけ出さないとな・・・。
焦る気持ちとは裏腹にその組織自体が存在しないみたいに手がかりなしだ。

Screenshot-714.jpg
・・・・・・・。
存在しないみたいに・・・・?
待てよ。本当に存在しなかったとしたら?
俺の頭がフル回転しはじめる。
イヴァンは何故ここに来た?

俺は背後にイヴァンがいないことを確認する。下のリビングでアリサと楽しげにティータイムしている声を確かめてから俺はそっと携帯を取り出す。
イヴァンが勤めていたという会社の番号を押した。
Screenshot-717.jpg「ええ。確かに先日までうちの会社で勤務していましたよ」
俺はイヴァンが俺の会社に面接に来たっていう触れ込みで人事の男から話を聞けた。
イヴァンは間違いなくこの会社に勤めていた。俺の思い過ごしだったか・・・。
まあ、イヴァンがイヴァンじゃないなんて突拍子もない考えだったかな。
「そうですか、ありがとうございました」
そう言って電話を切ろうとする俺に人事の男が思い出したように声をかける。

「ああ、もしイヴァンさんと会うことがあったら探していたメガネが出てきたと伝えておいてください。会社のほうに取りに来るようにと」
メガネ?あいつがメガネをかけているところなんか見たことなかったが・・・。
「メガネですか?コンタクトではなくて?」
Screenshot-715.jpg「イヴァンさんはコンタクトが体質にあわない上にものすごく視力が悪くてメガネがないと何もできないって言ってましたよ。だから自宅用とオフィス用に置きメガネしてたくらいですからね」
その言葉に俺はイヴァンに対しての疑惑を深めた。
Screenshot-718.jpgイヴァンはイヴァンじゃない?
どうなってるんだ?


Screenshot-720.jpg暢気にイヴァンとケーキを食べているアリサがキッチンに立ったところを見計らって俺はアリサの手を引く。
Screenshot-721.jpg「ちょっ・・・カイン、何よ?」
「静かにしろ。いいか。俺は調べ物しに出て行く。油断するなよ、誰にも気を許すな」
イヴァンに気をつけろ、といいたいところだったが、下手に勘付かれたことをイヴァンが知ったら何をするかわからない。ここは言葉を濁したほうがよさそうだ。

Screenshot-722.jpg「だ、誰にも気を許すなって。おおげさだよ」
「いいからちゃんと聞け!それと・・・何かあったらこれを使うんだ。分かったな」
俺は女性でも扱いやすい軽い銃をアリサの手に握らせる。
「これ・・・っ!」
その銃に驚くアリサ。なるべくならアリサには銃を持たせたくなかったが、仕方ない。
Screenshot-723.jpg「危険が迫ったら迷わず打て。いいな」
「う・・・うん・・・・」
俺の剣幕に押されたアリサがゆっくりと頷くのを確認してから俺は家を飛び出した。


Screenshot-724.jpgあたしは自分の手に押し付けられた銃の重さに、カインに迫ってる危機がどれほど大きいかを思い知らされた。暗殺者とかが来たら本当にどうしよう・・・。
「アリサさん?どうかしました?」
Screenshot-725.jpg背後からイヴァンさんの声が聞こえてあたしは慌ててジーンズのポケットに銃を押し込んだ。
「ううん大丈夫。何でもない」
イヴァンさんに銃のことなんか言ったら余計怖がっちゃう。イヴァンさんも命を狙われているわけだし。黙っていようと決めて、あたしはイヴァンさんに笑顔を向けた。
Screenshot-726.jpg「あれ・・・?カインさん、また出かけたんですか?」
「そうみたい。何かわかったのかも。とにかく誰にも気を許すなって言ってたから」

「そう・・・ですか・・・・」

イヴァンさんの瞳がなんだか翳った気がした。
でもそれも一瞬のことで、すぐにいつもの笑顔に戻る。
Screenshot-727.jpg「あ、ケーキ食べよう!あたしの大好きなロールケーキまだあったよね?」
そんなことを話しながら二人でリビングに戻る。

「それよりアリサさん、こっちのピーチティーすごく美味しいですよ。飲んでみてください」
Screenshot-728.jpgイヴァンさんから進められたピーチティーを飲むと舌にピリッとした感触がした。
「ん?なんだかこれ、ちょっと苦い?」
「そうですか?美味しかったけどなあ」
そう言うイヴァンさんの顔がだんだんとゆがんで見えてくる。
Screenshot-729.jpgなに・・・?頭が・・・ぼんやり・・・。
それにすごく・・・・眠い・・・・。
まぶたが・・・・とじちゃ・・い・・・そう・・・・。
あたしは自分の体を支えることすら出来なくなって床に倒れこみそうになる。
そんなあたしをイヴァンさんが抱きかかえた。
Screenshot-730.jpg「倒れるほど美味しかったですか。それは良かったです」
そうイヴァンさんが囁くのが聞こえたのを最後に。

Screenshot-731.jpg

あたしの意識は暗転した。


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mirumom

こんにちはー!

うわー!ドッキドッキの展開!
まずカインさんがアリサちゃんに何を話すのかドキドキしてたら・・・
ヽ(・、 .)コケッ(笑)
そうだよね~、そうくるよね~^^;
でもアリサちゃんの
「もしあたしがそいつらに攫われたりしたら助けにきてくれるワケ?」
のワケ?を取っちゃって、
「もしあたしがそいつらに攫われたりしたら助けにきてくれる?v-238
に脳内変換したらニヤケてしまった・・・(〃▽〃)
「ワケ」が付くからこそアリサちゃんなんだよな~と解っています(`・ω・´)キリッ

お話の展開の方は、やはりとうとうブラックイヴァンが顔を出しましたね!
何をする気だ?!
でも絶対カインさんが助けてくれる!
そろそろ佳境ですか?!どう決着するか楽しみです!
そして二人の仲も・・・
  • URL
  • 2012/09/13 16:47

Loveflower888

mirumomさん、こんばんは~!

最初の勘違いは・・・お約束ですよねw

>「ワケ」が付くからこそアリサちゃんなんだよな~と解っています(`・ω・´)キリッ

mirumomさん、鋭すぎる!!コメ拝見してものすごいビックリしましたw
実は最初もしあたしがそいつらに攫われたりしたら助けにきてくれる?」(ハートはないですがww)
で書いていて、「なんか・・・違うっ・・・!」とものすごい違和感を感じて書き直したんですよφ(´ι _` ; )
ちょっと強がる口調がアリサらしいですよね♪

ブラックイヴァン、ステキなネーミングをありがとうございますヽ(*´v`*)ノ
散々引っ張ってきたブラックイヴァンの正体を明かせてものすごい開放感に一人浸ってますw
次のお話で事件と依頼の全体像がはっきりしてくると思うので
良ければまたいらしてください☆
  • URL
  • 2012/09/13 18:33

RomitaSol

こんばんは!
なんかドキドキはらはらするぅ@@

"イヴァンさん"の企みを含んだ目がとても印象的です。
それを感じる一こまが、下から二枚目。
いい感じで表情がないので、ぐっとせまってきました。

でもさ、"イヴァンさん"よ。。。
ホントのところ、あなた何者?
って言われても、今は言えないですよね。

カインよ!
早く救いに行ってくれ。。。

>カインって・・・あたしのこと気にしてるんだろうか?
この言葉がすごく能天気に感じてしまいました。

はやく続き読みたいです。
  • URL
  • 2012/09/13 20:22

Loveflower888

RomitaSolさん、こんばんは~♪いつもコメントありがとうございます!

今までゆる~い展開だったので、今回あたりからちょっとハラハラ展開にできたらいいなってw
イヴァンはくろ~いですよねえ。。。mirumomさん命名「ブラックイヴァン」ですもん(*´∀`)
>いい感じで表情がないので、ぐっとせまってきました
イヴァンは表情があまりないほうがいいんですよね、妖しい内面が出てて(笑)

アリサの>カインって・・・あたしのこと気にしてるんだろうか?
本当に能天気・・・とてつもない鈍感です( ´艸`)ムププ
アリサが早く鈍感から脱出できる日がきて欲しいなあw

スーパーナチュラルを早くやりたいが為にw今後の更新ガンバリマス☆
RomitaSolさんも更新期待してますw
  • URL
  • 2012/09/13 21:47

kaorin114

おはようございます!

うわっ!やっぱりイヴァンはアリサちゃん狙いでしたねw

謎の製薬会社の登場や、カイン君のアリサちゃんに対する気持ちの変化など
ストーリーが大きく動き出しましたねw

先が楽しみでしかたないっす・・・
シムズのペットを購入したのでレオン一家、ライデン&エマ、アイザック、熱ファンを
休日に導入してみたいと思ってますっ(/ω\)

そういえば、ママさんのライデンは完成間近でしたか?
もし宜しかったら紹介して頂けないでしょうか?
そしてくだs(ry
  • URL
  • 2012/09/14 10:11

Loveflower888

kaorinさん、こんにちは!

ようやく話がここまできた~ってカンジなんですが、ここからは怒涛の勢いで進ませますw
理由は早くスーパーナチュラルやりたいからww
でもみんな気に入ってるキャラなので、いい終わり方をさせてあげたいと思ってます♪
よければまた見に来てくださいませ!

おおおwペット導入されたのですね!!
最初はペットが可愛すぎてシムに構えなくなること間違いなしです☆
でもkaorinさんのシムズ3をまた見てみたいので
しばらくはペット禁止で(笑)お願いしますww

ライデン・・・作ろうと思ってはいるんですが
ライデンの顔がちゃんと見えてる画像(元ゲームの)ってどこかにありませんかね?
顔半分サイボーグみたいなのwしかなくて参考にならないっw
資料が欲しいんですよねえ。。。
あったら教えてください!
  • URL
  • 2012/09/14 11:57

天甲斐エコ

こんにちはー!!
あわわわわわ(;´Д`)アリサ、ピンチかぁぁぁぁ!!!
イヴァンさん、どうやりなんかいろいろと
ややこしそうですね><
次回は、アリサを助けにくるかっこいいカインさんの姿が
見れるのかしらん♪
それにしても、アリサちゃんか可愛すぎてもう(ノ´∀`*)
そして、にぶちんがはやく治って、カインさんの気持ちが
しっかり伝わりますように?(笑)

mirumomさん命名「ブラックイヴァン」の正体は
一体、なんなのでしょうか?
楽しみにしています♪
  • URL
  • 2012/09/14 14:44

Loveflower888

天甲斐エコさん、こんにちは~♪コメントありがとうございますっ!
>にぶちんがはやく治って、カインさんの気持ちが
しっかり伝わりますように

本当のにぶちんですね、アリサはw
そんなところが書いてるほうは書きやすいんですけどね♪

アリサのピンチを果たしてカインが救えるでしょうかっ!
ブラックイヴァンの正体は一体・・・!
次回乞うご期待wwです♪

でもまあ・・・カインには頑張ってもらわないと・・・wです!

天甲斐エコさんの次回のUPも楽しみにしてます(*´∀`)
  • URL
  • 2012/09/14 16:06

naonao☆

すごく落ち着かない☆ソワソワしましたョ
展開に脳が追いつかないのかしら!?

ちょっと期待したわたしが間違いでした\(//∇//)\
助けにきてくれる?と素直に言って欲しかったなー♡
部屋にはいる前のあのドキドキ感、思い出します(°ლ°艸)プッたまらなく最高でした♪
そこからの早い展開は、私を一気に虜にされました♪
今回もまたいいとこで終わらせちゃうloveflowwerさんのいぢわるっ|ω+)
  • URL
  • 2012/09/15 12:14

Loveflower888

naonao☆さん、こんにちは~♪

ソワソワしちゃう展開ですみませんww
今回は急転直下な勢いで進めてみました♪
アリサは意地っ張りなので、なかなか素直にいえないんですよねえ。。。
きっと心の中では「助けにきてくれる?」って思ってたハズ!!w

ようやくイヴァンが本来の姿に戻れるので
これからの展開を書けるのが書くほうとしては楽しみなのです♪
よければまた遊びにきてくださいませ!
コメントありがとうございました☆
  • URL
  • 2012/09/15 17:38

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Loveflower888

Author:Loveflower888
modで色々キャラメイクできるPCゲーが好き。特に綺麗な男子を作るのが趣味。シムズ3がメインですがskyrimの記事も載せています。
今後はまったり更新。気ままにUPしていきます。

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