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chapter5 嫉妬

Screenshot-647.jpg「連絡あったか」
イヴァンさんが行方不明になり、夜も更けた頃カインが捜索から戻ってきた。
あたしは首を横に振る。
Screenshot-648.jpg「・・・どうしよう。あたしが街なんかに出たからだっ・・・。イヴァンさんに何かあったらっ」
カインが探しに出ている間、あたしはイヴァンさんが戻るかもしれないと家で待機していたのだけど。
時間が進む度に不安が胸を押しつぶしそうな程、大きくなっていった。
もしイヴァンさんを狙う組織に捕まっていたとしたら・・・?


「イヴァンさんが捕まっていたら・・・どうしたらいいのっ!!」
「まだそう決まった訳じゃない」
カインの冷静な声もあたしの耳には届かない。
「全部あたしのっ・・・せいだっ!!」
Screenshot-658.jpg不安で声を上げるあたしの腕をカインが掴む。
Screenshot-659.jpg「落ち着けよっ!!」
一喝されてあたしはようやく我に帰る。
そうだ、こんなこと言ってる場合じゃない・・・。
早く、探さなくちゃ・・・。
「お前は俺の助手だろ。こんなことで騒ぐな」

「うん・・・。ごめん」

カインの言うとおりだ。こんなんじゃ助手の資格すらないよ。

Screenshot-649.jpg「俺はもう一度公園の周辺を調べてくる。何かあったら電話よこせよ」
「わかった」

そう言ってカインが外に出たとき。
Screenshot-650.jpg道の向こうから息を切らして走ってくるイヴァンさんらしき人影が見えた。

「イヴァンさんっ!!!」
あたしは思わずイヴァンさんに駆け寄る。怪我も何もないみたいだ。
Screenshot-651.jpg・・・・・良かった。
イヴァンさんの無事を確認してあたしは全身の力が抜けそうなほどの安堵感に包まれた。



「怪しい男たちが追っかけてきたから今まで逃げ回ってた、ってことか?」
謎の男たちから逃れるために今まで逃げていたというイヴァンさんの説明に、あきらかに不機嫌になるカイン。
Screenshot-652.jpg公園にいた時、あたしの目からすると怪しい男なんていなかったような気がするけど・・・。
「どうしてあたしに何も言ってくれなかったんですか?」
あたしだって助手とはいえ、探偵のはしくれなのに。
黙って消えたことが少し、悔しい。

「心配かけてしまってすいませんでした・・・。でもどうしてもアリサさんを巻き込みたくなかったんです」
うなだれたイヴァンさんの言葉にあたしは胸が詰まる。
Screenshot-654.jpgあたしを心配したから、一人で逃げたの・・・?

「事情はわかった。・・・アリサ、お前の責任だぞ。わかってるな」
カインが怒りを含んだ目であたしを見つめた。

Screenshot-655.jpgわかってる。あたしが街なんかに出たから・・・全部あたしの責任だ。
ゆっくり頷くとイヴァンさんが声を上げた。
「僕が言ったんです。もう少し街にいたいって。だからアリサさんは悪くないんです!」
Screenshot-653.jpg「あんたは少し黙っててくれ。金を貰ってる以上俺たちはプロなんだ。それはお前も分かってるだろ」

「ごめん・・・・」
自分が情けない。守らなくちゃいけないイヴァンさんを危険にさらした。

「どうして街に出た?」
「・・・食料品を・・・買いに・・・」
「そういうものは全部家に届けさせろと言っただろ?遊び半分でやってるなら辞めちまえ」
Screenshot-656.jpgカインの今までにない強い言葉にあたしは微かに震える。
今まで色々失敗したことはあっても、ここまで強い言葉を浴びせられたことはなかった。
それだけカインが怒っているのが分かる。

あたしは何も言えず、黙って逃げるように走り去った。



Screenshot-663.jpg「遊び半分でやってるなら辞めちまえ」
カインの言葉が何度も頭の中に蘇る。
今日のあたしはそれを否定できない位、油断してた。
イヴァンさんと一緒にいても一度も危険なことが起きなかったから、今回も大丈夫だろうって。
その油断を見抜いたかのようにイヴァンさんは狙われた。
Screenshot-664.jpg「あたし・・・向いてないのかな・・・」
なんとなく続けてきたカインの助手だけど、あたしはもしかするとカインの足手まといにしかなっていんじゃないのかな。
そんなネガティブな想いばっかりが巡る。
「大丈夫ですか・・・?」
Screenshot-665.jpgふいに後ろから声がかかって振り返ると、心配そうな顔でイヴァンさんが立っていた。
「・・・大丈夫!・・・って言いたいけどさすがにちょっと凹んでる。イヴァンさん、本当にごめんんなさい。あたしのせいで・・・」
「あれは僕が誘ったから半分は僕の責任ですよ。だからもう・・・謝らないでください」
Screenshot-666.jpg優しい笑顔でそう言われると、ほんの少し心が落ち着いた。




Screenshot-660.jpgあいつにあんな強いこといったのは初めてだったな・・・。
そう思いながら俺はベットで先ほどのアリサを思い出していた。
たまにはあれくらい言わないと駄目だ。遊び半分で依頼人を危険にさらしたのは事実なんだからな。

・・・・・・。


Screenshot-661.jpg何でそんなに気にしてんだ、俺は。
仕事でパートナーが失敗したら怒るのは当たり前だろう。
いちいちフォローしてたんじゃ身がもたない。
もう寝ようとまぶたを閉じる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・。

今頃・・・泣いて・・・たりするのかな。

Screenshot-657.jpg

頭のなかにアリサが涙を浮かべているイメージばかりが浮かんで、俺はなかなか寝つけない。
そんなイメージを浮かばせた自分自身に苛立つ。

少し、言い過ぎたかな・・・。
様子を・・・見に行ってみるか。

Screenshot-662.jpgアリサが気になって俺はベットから立ち上がり、部屋を出た



アリサを探して俺は屋上まで上がる。部屋にはいなかった。としたらいるのはここだろう。
その時アリサとイヴァンの話す声が聞こえて俺は思わず壁に身をつける。
こっそりと覗き込むとアリサとイヴァンは二人でなにやら話しこんでいるのが見えた。
(あのガキ・・・先回りして慰めにきたか)
Screenshot-669.jpg「元気出たみたいで・・・良かったです。きっとカインさんもアリサさんに期待してるからああいうこと言ったんですよ」
(余計なこと言うんじゃねえ!あの野郎・・・)
イヴァンの言葉に腹を立てつつも、俺はその場から聞き耳を立てる。

「あたし、仕事のことになるとカインに甘えっぱなしだから・・・。もうちょっと頑張らないといけないなって思いました」

アリサの俺の前では絶対口にしないだろう言葉に俺は少し胸が熱くなる。
その言葉の余韻に浸る間もなく、イヴァンの野郎はアリサの手をそっと握った。
(てめえ・・・っ!手をにぎるんじゃねえええええ)
Screenshot-672.jpg「アリサさん、僕今日すごく楽しかったんです。普通のデートみたいなことができて・・・。
いつか・・・また・・・アリサさんと今日みたいに出かけたいです」
(デートだとっ?!お前みたいなフニャフニャした草食系男にアリサがなびくわけないだろうがっ)

アリサに視線を合わせると俺は今までみたことのないような恥ずかしそうな顔をしている。
(アリサっ!お前なんでそんな顔してんだっ!!断れっ!!今すぐNOと言えええっ!)

Screenshot-667.jpg
「あたしで良かったら」

アリサの返答に俺は耳を疑った。お前、それはどういう意味なんだよ・・・。
手を握られてデートに誘われるってことはつまりそういう意味な訳で、それにOKするってことは。
イヴァンが好きってことなのかっ???!

俺は軽くパニックに陥る。

「ありがとう。・・・僕、アリサさんのことが・・・」
まずいっ!!イヴァンの野郎、告白する気だ!
黙ってみてられるかと俺は二人に近付く。
Screenshot-673.jpg「こんな時間まで何やってんだ」
極力怒りを押し殺して俺が言うと、慌てたようにイヴァンが手を離した。
とっとと寝ちまえ、この野郎!
「じゃあ、僕は寝ますね。おやすみなさい」
そう言うとそそくさと消えていく。
これは本気で早いところあの野郎を追いださないとまずいぞ・・・・。

Screenshot-674.jpg

「カイン」
アリサに声をかけられる。
「ん?何だ」
「あの・・・ごめん。あたし、頑張るから。だから・・・まだ助手でいさせてくれる?」
Screenshot-675.jpg「ばーか。お前みたいなアホな助手、他にどこも引き取ってくれないだろうが」
優しい言葉をかけようと思っていたはずなのに、口から出るのはいつもの憎まれ口だ。

「うん・・・。ありがと」
アリサはそれでも嬉しそうに頷いた。

Screenshot-676.jpg「お前、イヴァンのこと好きなのか?」
「え・・・?なんでどうなる訳っ?」
言葉では否定しているような素振りだが、顔が少し赤くなっているのを俺は見逃さなかった。
理由はわからないが、むしょうにイライラするぜ。


「そんな気分でいるからあんな失敗するんだろうがっ!依頼人と恋愛はご法度だ!」
「恋愛・・・って・・・。いつどこであたしが恋愛したっていうのよ!!」
Screenshot-678.jpg「あの男と一緒にお出かけだかデートだかしてたんだろっ?」
「ただ出かけただけでしょっ?!勝手にデート扱いしないでよ!!」

いつもの憎まれ口の応酬に、俺はこれでいいんだという気持ちと何か言いたかったのに言い忘れたような気持ちが入り混じる。
何をどう言ったらスッキリするんだ?俺は。
他の女にになら優しく声を掛けられるのに、アリサに対してはそれができない。
Screenshot-679.jpg

「お前に話がある。ここじゃ話せないからあとで俺の部屋に来い」

そう言うのが精一杯だった。

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mirumom

こんばんは~^^

今回はタイトルの通り、カインさんのやきもちがかなり炸裂?^^
素直になればいいのに~とも思うけど、カインさんは
つい憎まれ口を叩いちゃう方がカインさんらしくていいですねぇ(。-∀-) ニヒ

イヴァン・・・明らかに妖しいですね~w
―と思わせといて実はだったり・・・?!
うーん、気になるですね~^^
  • URL
  • 2012/09/10 19:26

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 2012/09/10 19:29

RomitaSol

うふふ〜!
カインさん、すっごおくヤキモチ焼きなのが、伝わってきました。
読んでいて、"おーおーおー"っという感じで。

なんかいいなあ、そういうの。
ああいう焼きもちヤカレテミタイ。。。

Pose使ってきちんと撮ってあって綺麗です。
構図も好きです。

続きを楽しみに待っています!
  • URL
  • 2012/09/10 19:36

Loveflower888

mirumomさん、こんばんは!いつもコメントありがとうございます♪

この二人はお互いの嫉妬心から「好き」に気がつくのかな~なんて
思いながら書いてます(*・ω・*)
いつかあまあま~な展開になれるかな・・・。この二人は無理かなww

かなり引っ張ってきたイヴァンさんですが
自分が飽き性なもので、長いお話はつくれそうにありませんw
その為、そろそろイヴァンさんの謎があきらかになる?∑(*´◯`ノ)ノかもです♪

ポチったスーパーナチュラルが到着してしまい
やりたいのをこらえつつ、記事をUPしていこうと思いますw

  • URL
  • 2012/09/10 21:58

Loveflower888

RomitaSol さん、こんばんは♪コメントありがとうございます☆
カインのような焼餅焼きって可愛いですよね←親バカです!スミマセン・・・
文章力のなさでうまく表現できないのが悔しいですw

ポーズを使うのと集めるのが半ば趣味なので
褒めていただけて嬉しいです(*´Д`*)ポポンッ
構図とかはテキトーですが、好きだなんていっていただけると励みになりますネー♪

いつかRomitaSolさんのお話にでてくるような
ちょっと大人な展開のお話も書いてみたいな~なんて思ってます!

よろしければまたいらしてくださいマセ.+:。(´∀`)゚.+:。
  • URL
  • 2012/09/10 22:04

kaorin114

こんにちは!

カイン君可愛いなぁ~w
やきもち炸裂しててさすがにアリサちゃんでも気付いちゃうんじゃないですか?ww
思わずニヤニヤしながら拝見させて頂きました(ノ´∀`*)

やっぱりなんとなくイヴァンは怪しいですよね・・
うわー!先が気になるw
更新、楽しみにしてまーす(*ノ∀ノ)
  • URL
  • 2012/09/11 13:44

Loveflower888

kaorinさん、こんにちは!

ここまで言われたら普通気が付くだろうって位の焼餅ですが
カインもアリサもニブいんだと思いますw
ニヤニヤしていただけて嬉しい限りww

憎まれキャラ(カインから)のイヴァンですが、そろそろ謎が解けて
くる頃だと思うのでまた見ていただけたら嬉しいです☆

エマの件ですが、完成したらメールで連絡しますね!
  • URL
  • 2012/09/11 16:07

天甲斐エコ

あああもう、どうしよう…
カインさんとアリサちゃんのやりとりに、
ものすごいニヤニヤしている自分がかなりキモイです(笑)
本当はお互いに好きなく・せ・に(はぁと)と
二人の耳元で耳打ちしたいです(笑)(笑)
それにしても、今後この事件がどうころんでいくのか…
楽しみにしていますね♪

ああ、イケメンシムたちに癒された(*´д`*)
アリサちゃんも可愛い(ノ´∀`*)
わたじか男なら、絶対に口説く!!!
  • URL
  • 2012/09/13 00:11

Loveflower888

天甲斐エコさん、こんにちは!&コメントありがとうございます♪
一気に読んでいただけたなんてうれし~☆
カインとアリサにニヤニヤしていただけてなによりです(*ゝω・)ノ

>本当はお互いに好きなく・せ・に(はぁと)と
二人の耳元で耳打ちしたいです
それやってあげて欲しいですwwでもお互い強情っぱりなので
また喧嘩して終わりそうですが・・・(´д`ι)

アリサみたいな勝気なキャラってものすごい書きやすいんですよねw
動きが多いから!気に入っていただけて幸せでございます☆
でもいつか天甲斐エコさんのような切ない物語を作ってみたいなあ。。。

今後も頑張ってUPしていきますので
お付き合いいただけたら嬉しいです+。:.゚ヽ(*´∀)ノ゚.:。+゚
  • URL
  • 2012/09/13 10:37

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Loveflower888

Author:Loveflower888
modで色々キャラメイクできるPCゲーが好き。特に綺麗な男子を作るのが趣味。シムズ3がメインですがskyrimの記事も載せています。
今後はまったり更新。気ままにUPしていきます。

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