スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

chapter4 誘惑

ar.jpg「う~ん!いっぱい買ったなあ」
aa.jpgあたしは買い込んだ食料品を車に積み込んで、イヴァンさんを振り返る。
カインには安全の為に外に出るなって言われてるけど、食料品も切れてたしイヴァンさんも家にこもってからもう長い。退屈しているだろうと息抜きに街へと出てきた。
「あの・・・もう家に戻るんですよ・・・ね?」
ちょっと残念そうな表情のイヴァンさん。
SS1.jpg「本当は駄目だけど・・・もう少しだけ、遊んじゃいます?」
その表情につられるようにあたしは提案すると、イヴァンさんは顔を輝かせる。
ww.jpg「カインには秘密ね」
口元に指をあてて言うと、共犯者の笑みを浮かべてイヴァンさんが頷いた。





Screenshot-629.jpgどうもおかしい。何かが変だ。
ライデンから貰った資料と自分の足で集めた情報をかき集めて、俺は昼間からバーで頭を悩ませていた。
Screenshot-630.jpg家じゃ、アリサとイヴァンが気になってゆっくり考えることもできない。
俺はいまだにイヴァンを襲った組織がどこなのか特定できずにいた。
散々調べてもそれらしき存在が見当たらない。
動かない頭を活性化させようと俺がビールを頼んだ時、聞き覚えのある声が降ってくる。
Screenshot-631.jpg「あ~!やっぱりカインさんだ!」
振り返るとスパの従業員サラがにこにこしながら立っている。
「こんなところで会えるなんてツイてる!私今日休みなんです!一緒に飲みません?」
ツイてるのは俺のほうだ。
この間はアリサのせいで、いい感じの雰囲気がぶちこわしになった。
それを挽回するにはいいチャンスだろう。
「美人を断る理由がないな」
笑ってそう言うとサラがはにかみながら隣に腰を下ろす。
Screenshot-632.jpg「カインさん、こないだの子って彼女ですか?」
俺はあやうくビールを吹きそうになる。
あんなのが俺の女だと思われたら困るっ・・・!
「あいつはただの助手!!それ以外全然無関係だっ!!」
力を込めて否定するとサラは頷いた。
「ですよね~!あんな子供っぽくてがさつな子がカインさんの彼女な訳ないか~!」
Screenshot-634.jpg
・・・・・・・・・イラッ。

サラにアリサをけなされて何故か俺は腹が立つ。
子供っぽいのは素直で感情を隠さないからだ。
がさつに見えるのは女を前面に出してないからだ。
顔だって良く見たらその辺の女よりずっと可愛い。
ちょっとばかり胸がないが、それ以上にいい所がたくさんあって・・・。


って。何であいつ庇ってんだよ。馬鹿か、俺は。
「じゃカインさん、かんぱーい!」
サラがカクテルを持ち上げて乾杯のしぐさをする。俺もそれに合わせてグラスを上げた。




「カインさんって探偵なんですよねえ・・・?かっこいいなあ~」
だいぶ酒を重ねたサラがほろ酔いになって俺にしなだれかかる。
Screenshot-635.jpg触れなば落ちん、というより落ちたから触れて欲しいといわんばかりの姿だ。
俺の肩に触れるサラの肌の感触はそう悪くない。
Screenshot-636.jpg「そうか?面倒なことばっかりだぜ」
「人の裏側とか見れるじゃないですか~!私そういうの興味あるなあ・・・。ねえ、カインさん」
「ん?」
「カインさんの今までの仕事の記録、見せて欲しいなあ~。誰にも言わないからお願い!」
そうサラは言うと俺の腕にギュッと胸を押し付けてくる。
Screenshot-637.jpg「・・・どうしようかな。俺そういうのは見せないことにしてるんだよ」
「意地悪ね」
サラは俺の手に指を絡めて耳元で囁く。
「ね、私のうちで飲みなおさない・・?」
あからさまな誘いに俺は笑いながら頷いた。




Screenshot-639.jpg「とうちゃ~く♪」
酒のせいか妙なテンションでサラが声を上げる。サラの部屋に入ると俺はすぐにあたりに視線を走らせた。
あることに気が付き、俺の疑念は確信に変わった。
Screenshot-643.jpg「カインさん・・・私ね・・・最初に会った時から・・・」
甘い声で囁くサラ。
Screenshot-642.jpg俺は後ろに回されたサラに腕をねじり上げ押さえ込んだ。
サラの手に握られていたナイフが床に落ちる。
「そういうセリフはこんな物騒なもん持ってない時に言うもんだぜ」
Screenshot-641.jpgサラの表情は先ほどとは全く別人のように鋭く、俺を睨みつけている。
「色仕掛けで俺をここに呼び込んで、ナイフで脅して仕事の記録の場所を吐かせようとした訳か。誰に頼まれた?」
「どうして分かった?」
質問には答えず、サラが俺を睨む。
「ここの部屋のカーペットが新しすぎる。ベッドの足が上にあったら普通はすぐに跡がつくはずだ。でもこの部屋には跡がない。つまり君はここで暮らしていない」
俺の言葉に悔しそうに唇を噛む。
仮にも探偵を騙そうっていうんだからもう少し手の込んだ罠にすべきだろう。
俺も随分見くびられたもんだ。
「答えない気か」
サラは黙ったままだ。こういう仕事をする人間は滅多なことで依頼人の名を明かさない。
やろうと思えば口を割らせることはできるが・・・。
「行けよ」
俺はサラの腕を放した。
サラは驚いた顔で俺を見上げる。
俺もとことん女には甘いな・・・。
Screenshot-644.jpg「依頼人に言っとけ。俺は自分から口説く方が好きなんだってな」
サラが窓から飛び出して逃げていく後姿に俺はそう声をかけた。
Screenshot-645.jpg(記録を欲しがるってことは・・・あの件だろうな)
心当たりなら十分すぎるほどあった。




Screenshot-621.jpg「すごく楽しかった!たまにはお出かけもいいね~!」
あたしとイヴァンさんはお店をひかやしたり、アイスクリーム売りの車を見つけて食べたりして楽しんだ後公園で一休みしていた。
Screenshot-622.jpg「僕も楽しかったです!・・・なんだかアリサさんとデートしてるみたいで」
で、でーと・・・。
あたしもちょっとは思ったけど、口にだして言わなくたっていいじゃないっ!
どういう反応していいかわかんないわよっ!
Screenshot-623.jpg「この街はいいところですね」
さらりとイヴァンさんが話題を変える。
ちょっと安心したような、残念なような・・・。
「イヴァンさん、以前は他の街にいたんですか?」
「仕事で異動があったりで、色んな所にいましたよ。都会だったり田舎だったり」
「へえ~。いいなあ、あたしこの街で生まれてからずっとここにいるから羨ましい」
Screenshot-625.jpgこの街はもちろん大好きだけど、都会にはちょっと憧れちゃうな。
そんなあたしにイヴァンさんはにっこりと笑いかける。
「一人だとどこに行っても味気ないです。でもアリサさんが一緒ならどこでも楽しいだろうな」

「それ買いかぶりすぎですってば」
話がまたそういう方向へ行きそうであたしは話をそらす。
イヴァンさんって見かけによらず、けっこう大胆なのよね・・・。


「いえ、アリサさんはすごく可愛いです。あなたみたいな人にもっと早く出会っていたら・・・僕は・・・」


Screenshot-624.jpgイヴァンさんの顔が真顔になっていて、あたしは視線をあわせていられず背中を向けた。
可愛い、だなんて面と向かって言われるのに慣れてない。
どうしよう、心臓がバクバクだってば・・・。

Screenshot-626.jpg

「もうイヴァンさんたら、冗談きついですよっ!」
笑って誤魔化そうと決めたあたしが振り返ると、先ほどまでそこにいたイヴァンさんはいなかった。


Screenshot-627.jpg

「イヴァンさん・・・?」

そしてイヴァンさんは忽然と姿を消してしまったのだった。


スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://lovestorysim3.blog.fc2.com/tb.php/21-f3a46845

Comment

mirumom

こんばんは~^^

カインさんのアップにドキっとしちゃったv-238
うーんカッコイイ~♪
そしてアリサちゃんの事を悪く言われてイラッとしちゃう・・・
カワイイなぁ(*´∀`*)
カインさんはまだ自分の気持ちに気付いていないって感じでしょうかね^^

サラさんに誘われてどうなる事かと思ったら
敵の手の者だったとは・・・!
イヴァンさんがちょっと怪しいと前回思ったんですが、消えちゃった?!
どうなるんでしょう?!
次回も楽しみにしています!
  • URL
  • 2012/09/07 23:04

kaorin114

おはようございます♪

サラに誘惑されても冷静になれるなんてさすが名探偵。
イヴァンももしかして敵サイドなのでしょうか。

でもカインとアリサちゃんならこの難題を超えていけると思っています(´∀`*)
メッセでの返信ありがとうございました!

次回の更新も楽しみにしています♪
  • URL
  • 2012/09/08 11:25

naonao☆

こんにちは♪とにかく待ち遠しかったです^_^

カインの洞察力はお見事です☆
疑念から確信に変わった。のシーンで、理解できず先に進むのが悔しくて、読み返し推察しましたょ(*^◯^*)

けれどイヴァンが突然消えるなんて、これは予想を大きく覆しました。
••••••なぜ???
いい雰囲気だと思ってたのになぁv

アリサ頑張れっヘ( ´∀`)ノ
  • URL
  • 2012/09/08 16:08

Loveflower888

mirumomさん、こんばんは!&コメントありがとうございます♪

mirumomさんとこの珪君には遠く及びませんが、カインを気に入っていただけて嬉しいですw
カインもアリサもまだ好きだって自覚してないんでしょうかね・・・?
分かってて気が付かないフリしてるのかなあ。。。書いてる自分でも良く分からないですww


サラは当初ただのスパ店員だったのに、私がキャラ作るのめんどくさくて急遽スパイにw
手を掴まれてるSSのサラ、顔がめちゃくちゃホラーですよね(゚Д゚;)

これから少しずつ事件の全貌がわかってくると思うので
またいらしていただけると嬉しいですヾ(o´∀`o)ノ
  • URL
  • 2012/09/08 18:45

Loveflower888

kaorinさん、こんばんは~!

記事の中でも言ってますが、カインは自分から口説きたい派のようなので
誘惑にはけっこう冷静になれるのかもしれませんw
イヴァンは・・・今後の行方を見守っててください(笑)

イヴ編のようにあまあま~なカンジにはなりにくい二人ですが
けっこう楽しんでかけてるので二人には事件解決&ハッピーになって欲しいですね!
  • URL
  • 2012/09/08 18:49

Loveflower888

naonao☆さん、こんばんは!
いつもコメントありがとうございます♪

待ち遠しいなんていって頂けて、嬉しさに舞い上がってますヽ(◎´∀`)ノゎ──ィ!!

>読み返し推察しましたょ(*^◯^*)
カインの疑念はその前に全く描写されていませんww文章力と構成力がゼロなので、入れるのを
忘れたっていうのが正しいです(*´ェ`*)

イヴァンが消えちゃった理由については一応次のお話で明らかになります。
色々謎っぽいカンジなんですが、これからわかっていくと思うので
次回も楽しみにしてくれたらそれだけで幸せです゚.+:。(´∀`)゚.+:。

  • URL
  • 2012/09/08 18:55

RomitaSol

Loveflower888さん、はじめまして!
お名前はMirumomさんのところで拝見していました。
今日、コミュに登録させて頂きました。
よろしくお願いしますm_ _m

カインさんがカッコいい@@
素晴らしく目の保養になります。

取り急ぎご挨拶をと思い参りました。
まだカイン編しか読めていませんが、
過去記事も読ませて頂きます。

またお邪魔させて頂きます。
  • URL
  • 2012/09/08 19:57

Loveflower888

RomitaSolさん、はじめまして!&コメントありがとうございます♪
コミュニティへの登録、ありがとうございます!
シムズ3のコミュニティがなく「ただ作ってみた」という感じなので、お気軽にどうぞです☆
シムズライフの交流の場にできたらいいな~と思ってますヾ(o´∀`o)ノ

カインは今のところ一番気に入っているキャラなので
褒めていただけて嬉しいですヽ(〃v〃)ノ ワ~イ
思いつきでやっている適当ブログなので、お時間の空いたときに
暇つぶしにでも読んでいただけたらと思います!

私もRomitaSolさんのブログにお邪魔させて頂きますネ☆

  • URL
  • 2012/09/08 22:39

おはぎ餅

暫くネットから目を離してた隙に
何やらすごい展開に・・・

Loveflower888さん話作り超上手いですね♪
自分は行き当たりばったりなことが殆どなので
正直苦手ですw

イヴァンが怪しくて続きが気になる・・・
更新楽しみにしてます♪
  • URL
  • 2012/09/09 16:34

Loveflower888

おはぎ餅さん、おはようございます!

>Loveflower888さん話作り超上手いですね
こんな言葉を頂けて嬉しいのですが、私も思い切りいきあたりばったり派ですよw
短いお話やプレイレビューの方が、センスが必要だと思います!

イヴァンの今後に乞うご期待♪

おはぎ餅さんのシエルが大好きなので、また会いに伺いますw
  • URL
  • 2012/09/10 08:19

Post Your Comment

コメント登録フォーム
公開設定

Utility

profile

Loveflower888

Author:Loveflower888
modで色々キャラメイクできるPCゲーが好き。特に綺麗な男子を作るのが趣味。シムズ3がメインですがskyrimの記事も載せています。
今後はまったり更新。気ままにUPしていきます。

fc2counter

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。