chapter11

  • 2013/06/27 16:37
  • Category: Story
レイの瞳がゆっくりと閉じられて、互いの唇が重なるのを私は驚きながらも受け入れていた。
大好きな作家のラブロマンス映画を観たあとだからだろうか?
それとも・・・私はレイを異性として意識していたから?

20130627storyss (1)

頭の中では色々な想いがめまぐるしく交差している。
遊び人の気まぐれかもしれないのに、最初のキスとは違って私の頬に触れるレイの指は優しくて。

20130627storyss (2)
「ただいまあ~!誰かいるのお~?!」
玄関のほうでシャロンの叫ぶ声が聞こえる。いつもの落ち着いた声とは違っていた。
もしかしたら酔っているのかもしれない。

20130627storyss (3)
その声を聞いてレイが驚いた表情で私から離れる。
「・・・シャロンだわ」
私もどういう反応を返していいか分からなくて、ソファから立ち上がった。
ただのなりゆき。雰囲気に流された。出来心。
今のキスはきっとそういう類。真剣な反応を示すのはバカみたいだから。

20130627storyss (4)
「ここにいたんだ?何?二人して何してたの~?」
シャロンが顔を覗かせる。随分と酔っているみたいだ。シャロンがこんなに酔うなんて珍しい。
普段から「酒は飲んでも飲まれるな」がモットーなはずのシャロンが。

20130627storyss (5)
「映画観てただけよ。レイ、今みんなの分の料理まとめるから待ってて」
「あ、ああ」

20130627storyss (6)
「ふう~ん。レイってけっこう遊んでるでしょ。カレンはこう見えて純情なんだからね~。手出さないでよ」
「シャロン。変に絡むのやめなさいよ。今水持ってきてあげるからそこで大人しくしてて」

20130627storyss (7)
「は~い」
きっとシャロンには酒に逃げたくなる何かがあったのだろう。あとでゆっくり話を聞いてあげなくちゃ。






20130627storyss (8)
「じゃあ、これ。みんなに渡してね」
作った料理を手早くまとめてレイに渡す。レイもだいぶ落ち着いた様子でそれを受け取った。

20130627storyss (9)
「・・・あのさ」
レイが何かを言いかける。きっとさっきのキスのことだろう。
私はこういう経験がないから、どういう反応をしていいのかわからない。それにさっきのその場の勢いでしてしまったことを言葉で釈明されたくはなかった。
だって私もそれを受け入れてしまったんだから。

20130627storyss (10)
「これでお礼は出来たわね。借りはなし。OK?」
「・・・・ああ」
「じゃ、私シャロンのとこ行かなくちゃいけないから。おやすみなさい」
「ああ、お休み」
まだ何か言いたげなレイの表情を無視して、私はゆっくりと玄関の扉を閉めた。








20130627storyss (11)
今日は飲みすぎた。
どれだけの量を飲んだのかすら憶えていない。
いつもはこんな飲み方は絶対しないのに。今夜だけはどうしても飲まなくてはいられなかった。

20130627storyss (13)
ずきずきと痛む頭を押さえて、私はその女の顔を思い出す。
一度断ったコマーシャルの仕事は結局エマのまま私に戻ることはなかった。
それだけならまだいい。
エマと私が一緒に出ている雑誌の特集記事にメインで出てくるのはだいたい私だったはずなのに
それがいつの間にかエマに替えられてしまっていたのだ。

20130627storyss (12)
実力では負けないと思っていた。
それが今じゃどう?私の方が下だって言うことじゃない?

20130627storyss (14)
今まで悔しいとか負けたくないとか感じたことなど一度もなかったのに。
あの女にだけは負けたくない。
私に宣戦布告してきたあのエマにだけは・・・。



20130627storyss (15)
「ちょっと飲みすぎじゃない。一体どうしたのよ」
レイを見送ったらしいカレンが心配そうに尋ねる。
こういう時、私は自分のことを話すのが苦手だ。ここで甘えて全てを話してしまえば楽になれることは
分かっているのに。それができない。

20130627storyss (16)
「・・・別に。何でもない。ただ飲みたかっただけ」
「そう。でもほどほどにしなさいよ。明日の仕事に響くんだから」
カレンはそんな私の強がりも理解してくれている。深くは突っ込んでこない優しさがいつも心地いい。

20130627storyss (17)
「ねえ、カレン」
「なに?」
「仕事でこの女には絶対負けたくないって存在がいたとするでしょ。その女に負けそうになったらどうする?」
カレンにはこれが私の精一杯の愚痴のこぼしかただとわかるはずだ。
それにカレンならどうするのか、とても興味があった。

20130627storyss (18)
「・・・私なら絶対に挽回してやるーって死に物狂いで仕事するわね。負けるのは嫌いなの」
「カレンは負けず嫌いだもんね」
カレンらしい答えだと思って私は小さく笑った。

20130627storyss (19)



カレンのようにはなれないけど、やっぱり負けっぱなしっていうのは腹が立つし何よりかっこ悪い。
本気で頑張ったり、努力したりっていうのがダサいと思ってたけど。
エマにだけは絶対負けたくない。
20130627storyss (20)
一度だけ本気で仕事に取り組んでみよう。それで負けるのなら諦めがつくはずだから。
とろとろとまどろむ中で私はそう心を決めた。






20130627storyss (29)
仕事の合間に俺は携帯をいじりながら、メールを送るべきか否か激しく悩んでいた。
特に用事がある訳でもない。でも何故かリサが気になって仕方ない。
文面は「フルーツタルト食うなら持って帰るけどどうする」という、我ながらどうでもいい内容だ。おまけにスイーツでしか釣れない自分がちょっと情けない。

20130627storyss (31)
一体どうしたっていうんだ、俺。
あのキザ男からようやく離れることができたんだから、もう何も俺が関わる必要なんてないっていうのに。
そうなったらリサに近付く口実がないことに俺自身ががっかりしているなんて。
あんな気の強い女のどこがいいんだ。

20130627storyss (32)
全く・・・。最近女の子と遊んでないせいだ。きっとそうに違いない。




「俺休憩行くわ」

20130627storyss (33)
ウダウダと悩むのは俺にとって一番ストレスがたまる。こんなときはどこかで気分転換しに行くのが一番いい。
「了解。忙しくなったら呼ぶから戻ってこいよ」
クライヴがディスプレイされているケーキを補充しながら答えた。
「へーい」
そう言いながら店を出ようとすると外から一人の客が入ってきた。

20130627storyss (34)
長い金髪。蒼い目。その姿を見た途端、俺は何故かドギマギしてしまう。

20130627storyss (35)
「よう。買い物か?」
動揺する気持ちを押さえ込んで俺は目の前のリサに話しかけた。
「最近仕事頑張ってる自分にご褒美あげようと思って。ね、フルーツタルトまだある?」

20130627storyss (36)
リサの言うフルーツタルトはこの店でも1番人気の商品で、午前中にはほぼ完売してしまう。
今日も例に漏れず完売したところだった。

20130627storyss (37)
「・・・完売した。時間あるなら作ってやるけど」
「え?いいの?」

20130627storyss (38)
リサの瞳がパッと輝く。
さっきのメールを送ろうとする前に実は下ごしらえしてあった。あとは焼くだけだ。

20130627storyss (39)
「たまーにお前みたいなどうしても欲しい!ってワガママな客の為に用意してあるんだよ」
「私別にワガママ言ってないけど」

20130627storyss (40)
そう言いながらもリサはくすくすと笑っている。最初の印象が最悪だったせいかちょっと笑顔を見るだけでなんだか嬉しい気分になる。

20130627storyss (41)
女ってのはとことん得にできている。そんなことを思いながらも俺はリサから目が離せない自分に気が付いていた。







20130627storyss (21)
「ジェイクいないの?」
用事があってジェイクたちの住む別棟に私はいた。無用心にもドアに鍵はかかっておらず、そのまま中にはいるとあの男・・・カイトがソファに座って目を瞑っている。
寝てるんだろうか。


「ジェイクはさっきリサと買い物に行った」
寝ているのかと思ったカイトは目を瞑ったまま、そう答える。
20130627storyss (22)
リサと買い物・・・ねえ。
最近あの二人妙に仲がいい。傍から見ていてもそう感じる。
ジェイクはお金は持ってないけど、いい奴だし間違いなくジョシュアよりはいい。
リサが不倫の道に足を踏み込むよりはましだ。


20130627storyss (23)
そういえば。このカイトって男、エマと付き合っているんだっけ。
エマのあの二重人格を見抜けないなんてやっぱりこの男も所詮表面しか見てないってことね。
女なんか好きな男の前では淑女にも娼婦にもなるっていうのに。

そこまで考えてふと悪魔的な考えが胸に浮かんでくる。
もしこの男の気持ちをエマから引き離すことができたら。

20130627storyss (24)
人の男を奪うなんてことはしないのが私のポリシーだったけれど、エマは別だ。
私の色々なものを奪っていったんだから、そうされても当然なの。

そう思った途端に私は行動に移していた。

「カイト。私貴方に謝りたかったの」
男に自分の意思を通そうとする時特有の甘い声音で私は続けた。
「今まで色々酷いこと言って・・・ごめんなさい」
突然の私の態度にカイトは閉じていた目を開けてこちらを見つめている。

20130627storyss (25)
その表情からは何を考えているのかは読み取れない。
大体の男はここで相好を崩すが、カイトは少し違うようだ。
私はしおらしい表情を作り、ゆっくりとカイトの座っているソファに手をかけてカイトの上に身を乗り出した。

20130627storyss (26)
「私ずっとカイトのこと好きだったのよ」

その声に今までカイトに見られなかった微かな動揺が見えた。
あと一押しすれば・・・いけるかもしれない。
そう思った瞬間、手首を掴まれ床に押し倒されていた。

20130627storyss (27)
・・・・・・・。
どういうことなの、これは。
計算外のカイトの行動に私の頭は真っ白になる。
こういうことはこの男はしないだろうと思っていたのに。

20130627storyss (28)
身を捩ろうとしてもカイトの意外なほど強い力で私の両手はしっかりと押さえ込まれている。
カイトの目には何の感情も浮かんではいない。
考えの見えぬその瞳と対峙しながら私は自分がどういう行動に出るべきか、必死に考えを巡らせた。


                
                          chapter12へ続く
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Newヘアーでキャラメイク

  • 2013/06/26 22:23
  • Category: 雑記
こんばんは^^ようやく自分の自由になる時間が持てましたw
好きにシムれるって幸せですね~♪

明日はアイランドパラダイスの発売日ですが、私はプレイ&レビューをするのは
少し後になりそうです。いつものことですけどね!

ストーリーの更新をしようとお話を書き終えたはいいのですが
どうにも撮影する気力が沸かず、新しいヘアスタイルでキャラメイクしておりました。
skysimsさんのメンズヘアーがとっても気に入ったのに、ものすごく髪の位置が上で
使うのは絶望的だったのですがJSsimsさんがリサイズ?してくれてとっても使いやすくなりました!!
元がかっこいい髪型だったので、本当に嬉しい~!!

2013626SSS (2)
この顔にかかる髪がなんとも言えず素敵です!!
髪型にあわせて大人っぽい感じでキャラメイク。

2013626SSS (3)

顔を細くすると頬骨がどうしてもポコッとなってしまうのが
すごく気になっていたのですが、その突き出た頬骨をへこませるカスタムスライダーを
ゲットしたのでだいぶ顔がすっきりしたような気がします。(特にななめ横から見たときの顔)

2013626SSS (4)
代わり映えのしないバストアップSSですいませんw

この子もまたどこかで出したいな~。

これだけだとあまりに寂しいので、以前作ったタイプの違う子を載せてみます。

2013626SSS (1)

こういう可愛い系もなかなか使う場面がないですが、好きだったり。

2013626SSS (5)

以上大した内容のない、自己満足記事でしたww

明日にはストーリー撮影を終わらせて更新しようと思ってます!
お時間のあるときにでも読んでいただけたら嬉しいです~♪

img_498539_13192452_0.jpg
最近むしょうにスカイリムがやりたくなります。
以前のPCではやってたんですけど、mod導入がシムズより面倒くさくてなかなか手がつけられない・・・。
そして始めたらきっとキャラメイクしまくってしまうと思うので、今は自重すべきかww

ではではまた!!

拍手お返事とSS

  • 2013/06/22 14:31
  • Category: 雑記
こんにちは~^^

今日は拍手お返事(追記にあり)とSSです。
後半のポーズ練習SSの方に若干のBL要素がありますので
苦手な方は閲覧をお控え下さいね。

毎回この注意書きを書いているきがします(笑)
でも自重しませんよ~♪
自分のやりたいことをやりたいようにやらせてもらいますっ

20130622SS (4)

IMHOさんのかっこいい男性ポーズがリリースされていたので
早速使ってみました。
相変わらず体の角度とかすごく素敵。
以前のポーズも大好きだったのですが、うちのシムには少々表情が強くついて崩壊しやすかったのです。
でも!
今回は私好みの微表情でとってもクール!!
お気に入りポーズに追加です♪

約一名、自分の肉体を見せたいだけの露出狂が参加しています(笑)

20130622SS (5)

newseaさんの新しい髪型も使ってNewメンズを作ってみました^^
モデルっぽい感じで上品!こういうヘアスタイル大好きだあ~

unknown208da.jpg
今回のキャラメイクに参考にした大好きなモデルさん、ロック・モンタンドン。
同じ人間とは思えないくらい美しいですw
ヨーロッパのモデルさんは本当に美形で見てるだけで幸せになりますwww


ポーズの練習もちょこちょこ続けてます。

今作ってるのはBLっぽいポーズww

20130622SS (2)
こんなポーズです(爆)

20130622SS (1)
指についた何かwwを舐められてビックリな表情にしたいけど、なかなか難しい。

20130622SS (3)
この角度から見ると指の方向が激しく捻じ曲がっているwww

要修正ですね~・・・
カップルポーズは大変だけど、一度に2倍練習になるし作ってて楽しいので好きです^^

そして私事ではありますが
明日から火曜日まで不在になります。戻ってきましたら
リンクさせてもらっているブロ友さんの所に遊びにいかせて頂きますね!

ではでは♪

ショートストーリー 幕末編

こんにちは^^
今日はずっとやりたかった幕末のショートストーリーです。

一話読みきりなので無理やり詰め込んだ感が否めませんが、良かったらどうぞ!

シリアス+アダルト表現ありなので、苦手な方は閲覧をお控え下さいね。

では本編スタートですw




慶応三年。11月15日。京都。

2013ss22 (1)

人を斬ることを生業としている俺は今夜も依頼主に命じられるがままに、近江屋へと赴き二人を斬って来た。土佐藩士であるその二人は北辰一刀流という有名な流派の塾頭をしていたほどの腕前だという話だったが、存外大したことがなかったなどと考えながら縁側から見える景色に目を移した。

2013story619.jpg

血なまぐさい仕事をした後は必ず彼女に会いたくなる。
この家に通い始めてもう1年が経とうとしていた。

2013619storysss (1)

「隼人様、お茶をお持ちしました」
ふすまがするすると開き、彼女・・・お雪の凛とした声が静かな夜に響く。
「ああ。すまない。・・・これを」
俺のふところから差し出されたのは一分判(小判)の束。
今日の仕事の報酬として依頼主から貰っていたものだ。いわば俺の命の代金。

2013619storysss (2)

「・・・隼人様、こんなにはいただけません」
俺がお雪の手に小判の束を手渡すと、お雪はその重みに驚く。
俺の手につき返そうとするのを俺は強い力でお雪の手の中に押し返した。

2013619storysss (3)

「ありがとうございます。隼人様には何と感謝をしていいか・・・」


2013619storysss (4)

こうしてお雪の生活の足しになるようにと、俺は仕事の度にお雪にその報酬のほとんどを手渡していた。
家族もない。酒も飲まない。そんな俺には大金を貰っても使う術がなかった。

・・・いや違う。
これはお雪への贖罪なのだろうと俺の心の中で声が上がる。


2年前の夏の日。
俺はお雪の父を斬った。

2013619storysss (24)

尊王攘夷を唱える学者だったお雪の父は、京都にたむろする所謂「志士崩れ」を集めては盛んに攘夷を唱え、その思想は反幕的だと危険視した幕府が俺に暗殺を命じたのだ。

暗殺という仕事の特質上、どこの藩にも属さないただの町民あがりの俺が使いやすかったのだろう。

そしてお雪の父はあっけなく俺の振るった剣で絶命した。


2013619storysss (25)

「お父様・・・?」
誰もいないと思った家の奥から女の声がして、艶やかな黒髪の女が顔を覗かせた。
女子供を斬るのは気が進まなかったが、目撃されたとなれば依頼主に累が及ぶかもしれない。
そう思った俺は剣の柄に再び力を込めた。

2013619storysss (26)

だがその女は父の死体に視線を合わせてはおらず、ゆっくりと手探りで壁を伝いながらこちらへとやってくる。
勿論俺のことも見てはいない。

目が、見えないのか。


2013619storysss (27)

見えなければ斬ることもないと俺は静かに剣を鞘に収め、その場を去った。
それで終われば良かったのだろうか。
だが俺はどうしてもその後のお雪が気になって仕方なかった。
お雪の家を見ても金があるとは到底思えず、その上父を亡くした盲目の女のたどり着く先など火を見るより明らかだ。

2013619storysss (28)

お雪の視点の定まらない瞳は、汚いものを何一つ見ていないものだけが持つ純粋な光に満ちていた。
汚れきった俺にはそれがたまらなく眩しくて。
罪の意識と同じ位に既にお雪に惹かれていたのだろうと思う。
仕事の報酬を窓から投げ入れるということを繰り返し、幾度目かに投げ入れた時待ち伏せしていたお雪に捕まったのだ。
心のどこかでこうなることを期待していたのだろうと思う。
そうでなければ逃げることなどいくらでも出来た。お雪は目が見えないのだから姿を見られることもない。

それなのに。

お雪の元に通う日々が始まってしまった。
お雪との逢瀬を重ねれば重ねるほど、俺の想いは強くなりそれと同時に罪の意識が俺を苦しめる。
いっそのこと会うのをやめようか。
何度そう思っただろう。
だがいつも気が付けばお雪の元へと向かってしまうのだった。

2013619storysss (6)

「そのかんざし、毎日つけているのか」
「いえ・・・。かんざしを選ぶ時に隼人様がいらっしゃるような予感がする時があるんです。その時につけてます」
お雪の艶やかな黒髪を彩る可憐なかんざしは今年の祇園祭のときに俺が贈ったものだ。

2013619storysss (5)

普段お雪と会うときはこの家でだけだったが、お雪の願いもあって二人で赴いた祇園祭りは俺の中で大切な思い出になっている。
俺はその時のことを昨日のことのように鮮明に思い出す。








2013619storysss (16)

「綺麗だな」
「え・・・?」

2013619storysss (17)

「か、かんざしが。だ」
「隼人様は意地悪でいらっしゃいますね」
そう小さく頬をふくらませるお雪はどこかあどけなくてまるで童女のような可憐さだった。
「・・・似合っている」

2013619storysss (18)

お雪の黒髪を引き立てているかんざしに手を触れると、にっこりと優しくお雪が微笑んだ。

2013619storysss (19)




その時のことを思い出している俺にそっとお雪が近付いた。
「お茶を・・・」
そう言ったお雪はハッと顔を見上げた。ガラス玉のように澄んだ瞳に俺が映りこむ。

2013619storysss (8)

「血のにおいが・・・」
今日斬った男達の返り血が着物についたのだろうか。汚れはないはずだったが、お雪は目が見えない分
嗅覚が鋭いのかもしれない。
・・・俺の体にしみついた血の生臭さを感じ取ったのか。

2013619storysss (7)

「俺は人斬りが仕事だ」
ずっと隠してきたことを俺は言葉にする。人を斬った直後で心が高揚しているせいだろう。
ぎりぎりのところでお雪と対決したいような、そんな思いが胸を占める。
拒否と嫌悪。その表情をお雪が浮かべてくれたら。俺はきっとお雪を諦められる。


だがお雪は哀しげな表情で言った。
「そうではないかと思っておりました。そうでなければあれだけの大金を私に渡すことなどできませんもの」
「・・・怖くはないのか。人斬りだぞ」

2013619storysss (9)

「外ではそうかもしれません。でも私の前では誰より優しい方です。だから怖いなどと思ったことは一度も・・・」
何故俺のことを否定してくれないのか。出て行けと、もう二度と目の前に現れるなと一言そう言ってくれれば俺は諦めがつくというのに。
怒りに似た激情で俺はお雪の細い手首を強く掴んだ。

2013619storysss (10)

「お前の父を殺したのは俺だ」


2013619storysss (11)

決定的な一言を発し、俺はじっとお雪の顔を見つめる。
唇が小さくわななき、掴んだ手が震えているのが分かった。
「嘘です・・・そんなこと」
「嘘ではない。2年前の夏の日、俺はこの家でお前の父を斬った」

俺は震えるお雪の手に短刀を握らせる。
「俺を殺せ。殺した後土佐藩の藩邸に届けろ。坂本竜馬を殺した犯人だと言えば僅かだろうが金が入るはずだ」
「そ・・・そんな・・・」
「ここだ。首の頚動脈を狙えば女の力でもたやすく殺せる」
首元へ短刀を握ったお雪の手を持っていく。
どうせいつかどこかで野垂れ死にする運命なのだ。それならばお雪の手で死ぬほうがよほどいい。


2013619storysss (13)

ぐっと、短刀を握るお雪の手に力が入る。
俺はお雪がやりやすくなるように、目を閉じ首を差し出した。


2013619storysss (14)

「・・・っ!!」
首に添えられている短刀の先がじりじりと皮膚を圧迫していく。
「・・・できませんっ!!・・・私には・・・できません・・・・」
まるで泣き声のような声を上げてお雪が短刀を畳に落とした。

2013619storysss (15)

「私は・・・たとえ父を殺した相手でも・・・隼人さまのことを・・・」
「お雪・・・」

2013619storysss (12)

俺の胸で泣き崩れるお雪を俺はきつく抱きしめた。







2013619storysss (20)

深い口付けを交わし、ただ互いを求め合う。

2013619storysss (22)

2013619storysss (21)

今まで離れていたことが不思議に思うほど、強くお雪の体を強く掻き抱いた。

言葉はいらない。

2013619storysss (23)

だた互いを呼ぶ声だけが夜の闇の中に消えていった。







年が明けて慶応四年。
俺のような末端の人間にも時代が動いていくのを肌に感じていた。
新政府軍を名のる長州藩と薩摩藩が主力の軍と幕府軍がついに正面衝突をする。

1月3日。鳥羽伏見の戦い。
俺は幕府軍として雇われ、幾人も斬った。刀の切れ味が人の肉の脂で鈍るほどに。
だが幕府軍の劣勢は明らかだった。

2013619storysss (31)

数の上では上回ってはいるものの、戦意が上がらず敵の弾幕射撃にただ逃げ惑うばかり。

刀の時代は終わったのだ。



息を吸う度、激しい痛みが胸を貫く。
抑えた手は赤い鮮血に染まっている。刀で切られるよりもより深いところまで弾丸が入り込み、
血が止まりそうにない。

この戦いは幕府側ももはや負け戦だと思っていたのだろう。
そうでなければあれほどの大金を俺に支払う訳がなかった。
あの金があれば・・・お雪もしばらくは安心して暮らせるはずだ。


2013619storysss (32)

座り込んだ俺の頬にちらちらと白い雪が舞い落ちてきた。

「雪・・・」
目を閉じるとお雪が側にいるようなそんな感覚がする。出血で体が冷えていたのに、いつの間にか
何も感じなくなっている。痛みさえも。





2013619storysss (29)

「隼人様・・・」





お雪。

どうか幸せに暮らして欲しい。

俺のことなど忘れてしまっても構わない。

ただ君が幸せでいることだけが俺の願いだ。


2013619storysss (33)

そして・・・我侭が許されるのなら。

生まれ変わった来世で俺とまた出会って欲しい。

その時は。

必ず俺が君を幸せにするから。


619storyyukiss.jpg

薄れ行く意識の中で俺はお雪の微笑む姿を見た。



                         
                                      




最後まで読んでくださってありがとうございました!
隼人が「坂本竜馬を暗殺した」というようなくだりがありますが
誰が坂本竜馬を殺したかは定かではありません。それを使わせて貰いました。

そして、素敵な着物や和風の髪型の使用を快く承諾してくださったmomo_kaさん本当にありがとうございました^^この場を借りましてお礼申し上げます!

ではではまた♪

couple posepack

こんにちは~!!
PCのモニターの調子が悪くてもうすぐ壊れそうな予感がしたので
新しいものに変えました!
そういえば2台前のPCと一緒に買ったモニターだったので、寿命だったのかもしれないなあ。
新しいモニターはワイド画面なのでなかなかいいです♪

tumblrには朝UPしてありましたが、カップルのポーズが完成したので
配布させて頂きます^^
よろしければどうぞ~。

2013618posepack (1)
posename:a_Lovecp_01&02


キスする直前の感じですw

2013618posepack (2)
posename:a_Lovecp_03&04

a_Lovecp_0506.jpg
posename:a_Lovecp_05&06

後ろから抱きしめ!!

2013618posepack (3)
このポーズがお気に入りです^^
二人とも楽しそうにできたかな。

a_Lovecp_0708.jpg
posename:a_Lovecp_07&08

二人で元気よく♪

ポーズネーム一応書きましたが、ポーズリスト付いてます。


Download

幕末ストーリー書き上げましたwwめっちゃ集中したーーーw
建築も大体終わった・・・かな?オブジェクト導入しすぎて使いたいものを
探すのもメンドクサイんですよね(自分のせいだけども!)

なんとなく和~って感じでいければいいかなw

明日か明後日にはショートストーリーとしてUPする予定なので
お時間があれば見に来てくださったら嬉しいです♪

ではではまた~!

拍手お返事といつものグダグダSS

  • 2013/06/17 19:05
  • Category: 雑記
こんにちは~^^今日は(も?)拍手コメントお返事とひとりごと&SSです。

ポーズ作りが楽しくてストーリー全然手をつけられませんwww
カップルポーズを作製中なのですが、やっぱりカップルなら二人とも無表情だと
切ないものがあるので表情を練習中です。

思い切りやりすぎても顔が崩れるし、難しい・・・。
微表情って感じの顔が崩れない表情を研究中。

他の方のポーズをじいいいーーーっと見て勉強してますww

2013617SSSS (2)
この間作った子を少しバランス調整して撮影。

2013617SSSS (3)
これくらいの表情がいいのですーーー!
ちょっとムッとした感じでいい!!
眉毛と口元かな・・・。いじるのは。

2013617SSSS (4)
これは表情なしかな?

2013617SSSS (6)
困った表情っていうのも可愛いですね~!
眉頭を下げればこんな感じにできるんだろうか・・・。

2013617SSSS (5)
表情ありも研究したいけど、やっぱり安心の表情なしもいいです(笑)
ポーズとは関係ないのですが、シムズ3をはじめた当初のキャラメイクの目標が
「シムズ2のような美麗キャラを作る」でした。
最近のクリエーターさんの素晴らしいCCでシムズ2を超えたな~とちょっと思いましたw
CCを作れる人って本当にすごい!


カップルポーズは大体出来ているのですが、最後の調節をしています。(ストーリーどうしたww)

2013617SSSS (1)
こんな感じのカジュアルで可愛い感じのカップルポーズ。全部で4ポーズです。
モデルはエリク(弟)&ルキアに決めましたwww
エリク(兄)立場ねーなww

こんなぐだぐだ記事を見てくださってありがとうございました♪
ではではまた~^^

拍手お返事とSS 

  • 2013/06/14 16:08
  • Category: 雑記
こんにちは!
今日は拍手お返事(追記にあります)とポーズ練習SS+次回配布シムの予告SSになります♪

注意:今回のSSはBL要素が入っています。苦手な方は閲覧をお控えください。



2013614SSS (6)
タンブラーにもUPしたこの二人。最近のお気に入りです。
この軍服風ロングコートは公式ストアで購入したもの。
ストアにも(特にメンズ)探せばけっこういいものがあるのであなどれません。

2013614SSS (4)
カップルポーズにも挑戦し続けております。
黒髪の子はちょっと下を向かせすぎたかな^^;
2013614SSS (5)
銀髪の子の方が身長が高いので、低い方をOMSPで高さ調節してます。

ポーズ作りをしていても萌えがないと頑張れない私・・・・。

そこでお友達のharrnさんの大好きなキャラたちのポーズを
シムで作らせて貰う許可を頂いて作ってみました♪
2013614SSS (2)
顔の角度とか微妙に違います><ごめんなさい、harrnさん!私の技術では再現はできなかったああ;;
本家様のイラストでは「ネクタイ噛み」という萌え要素は入っているのですが
シムではそれが再現できないので、指を舐めさせてみました(爆)

全体図はこちら。
2013614SSS (3)
え?後ろの男がどこ触ってるかって?

股間ですwww

だって本家様のイラストもそうなんだもんww
(とharrnさんのせいにしてみるw)

自分で考えたポーズを作るのと違って、作成中のテンションが半端なく高かったです!!
このポーズをとっているのが(harrnさんのイラストで)大好きなキャラっていうのがね~!たまらんです。

他にもう1つ作ったのですが、まだまだ修正が必要なのでまた次回にでもww
harrnさん、作らせれくれてどうもありがとう^^

2013614SSS (1)
可愛い+かっこいい系の中間点を目指して作ってみました。
眉毛の色がちょっと薄かったかな?
小生意気な感じの男の子です。
最近男の子シムの目の作り方がほとんど一緒になってしまっていて
もうちょっと変えなきゃな~><

Screenshot-2013614.jpg
そしてこの↑のメンズシムが次回配布予定のシムです。
大人の色気漂うキャラを作りたかったんですが・・・ww
Newseaさんのこの髪型もずっとチャレンジしててようやく座りがいい感じになりました。
もともとの位置がちょっと高くてなかなかフィットさせにくいんですよね;;
すごく素敵な髪型なので、使えて満足してます。

近日中に配布予定です~~^^

ではではまた!


chapter10

  • 2013/06/12 20:13
  • Category: Story
☆登場人物に1名追加あり☆

こんばんは!
ようやくストーリーのUPです><
新しい登場人物がいたり、ストーリーに使うポーズを作っていたりしたので
今回そんなに長くないのに時間がかかりました^^;

次回はもしかするとお休みするかもしれません!
今とうしてもやりたいショートストーリー(幕末もの)があるので
それをUPする予定・・・ですw

では本編スタートです~♪




大御所といわれる女優はほとんどが我侭だと思う。勿論例外もない訳ではないけれど。
スタッフやプロデューサーには蕩けそうな笑顔を向けるのに、ヘアメイクには気ままに振舞うことが多い。
特に今回は最悪だった。
2013612SS (1)
目の前にいる大女優はいつも決まったヘアメイクがついているのだけれど、その人が体調を崩し私が代役として抜擢された。挨拶をする私を見た女優の目はあきらかに私のようなそこまで知名度のないヘアメイクが宛がわれた不満に満ちていた。

何も起こらなければいいけど。

そんなことを心の中で祈りながら、私は素早く女優の肌に紫のコントロールカラーを薄く伸ばした。

2013612SS (2)
女優の肌はさすがにきめ細かく美しかったが、若干のくすみが出ていてそれを消すのには紫が一番いいのだ。
そしてその上からこれもまたごく薄くリキッドファンデーションを重ねていく。
ミルフィーユのように何層も薄く重ねていくことで自然さと透明感が出てくる。

2013612SS (3)
肌の上で指を動かす私を鏡越しにちらりと見つめた女優は突然声を上げた。

「痛いっ!」

2013612SS (4)
私を突き飛ばし、頬を押さえる。まさか、頬をひっかいてしまうことなどないはずなのに。
爪だってかなり短く切りそろえている。プロとしては当たり前のことだ。
「どうかしましたか?」
「どうかって・・・あなた私の肌を引っかいたじゃないの!!それでもプロ?!」
私のことを睨みつけながら頬を押さえている。本当にひっかいてしまったのか、確認したいのに女優は決して肌を隠した手をどけようとしない。

2013612SS (5)
「すみません。見せていただけますか?」
睨みで威圧しようとする女優にそう声をかける。このまま黙って引き下がっていたら私はプロ失格ということをこの女優に吹聴されてしまうだろう。
「触らないで頂戴!あなたみたいな駆け出しにメイクさせたのが間違いだったわ!変えてもらうからもう消えて!!」
女優は益々ヒステリックに叫ぶ。

2013612SS (7)
「どうしました?」
その騒ぎを聞きつけたのか、今日のカメラマン・・・ジョシュアが顔を出した。
着信拒否したあの日以来初めての一緒に仕事。
それがこんなことになるなんて。

2013612SS (9)
「このヘアメイク、私の頬をひっかいたのよ!ジョシュア、他のメイクに変えて!」
「お話を聞きます。・・・・リサ、ちょっと外してくれないか」
私も言いたいことは山ほどあったけれど、ここで何か言うのは女優の怒りに油を注ぐだけだと思い直しメイクルームを出た。





2013612SS (10)
ジョシュアに借りが出来てしまった。
結局ジョシュアがあの女優をなだめ、怒りと誤解を解き撮影を続行させた。勿論、私のメイクも女優は不満げな顔をしながらも大人しく受け入れた。
やっぱりジョシュアはすごい。写真の腕は当然として、スタッフ間のトラブルやモデル・女優の我侭さえも落ち着かせてしまうのだから。

2013612SS (11)
撮影が終わり、スタッフがはけていく間も私は迷っていた。
・・・・・やっぱりジョシュアに一言お礼を言うべきだろうか。
なるべくならジョシュアと話すことを避けたかったけれど・・・。

でもお礼は言うべきよね。そこはちゃんとしておかなくちゃ。

2013612SS (12)
カメラをしまうジョシュアにそっと近付く。
「あの・・・ありがとう」
「いや。別にあれも仕事のうちだから。・・・・それよりも」
ジョシュアの優しげな瞳が怒りを含んだものに変わっていく。

2013612SS (14)
「あの日、ずっと待ってたんだ」
その言葉に自分が動揺するのが分かる。
もうジョシュアとは関わらないと決めた。でもそれはジョシュアが結婚する身だからだ。
ジョシュアのことは・・・まだ変わらず好きな気持ちが心に存在している。

2013612SS (13)
「・・・もうやめて。私もうジョシュアと付き合えない。結婚する人とは無理なの」
ジェイクが言っていたようにこのままだと不幸になるだけ。
今は辛いけど、ちゃんと決別しなくちゃだめなんだ。

2013612SS (15)
「俺には君が必要なんだ。側にいて欲しい。勝手なことを言っているのは分かってる。・・・でも」
ジョシュアの口から漏れる甘い言葉が私の決心を鈍らせようとしている。
だめだ。これ以上ジョシュアの言葉を聞いていたらまた揺らいでしまう。
「ジョシュア。・・・今までありがとう」
それだけ言い、私はジョシュアに背を向け歩き出した。




エマと俺は映画を観たあとカフェで休憩をしていた。
ジェイク曰く「デート」なるものもこれでもう3回目だろうか。
2013612SS (23)
目の前にいるエマは可愛いと思う。ちょっとしたしぐさや表情にも女の子らしさが漂っていてきついところはひとつもない。
でも恋愛感情があるかというと微妙なところだ。

エマは「友達になりたい」と言ってはいたが、こうして何度も2人で会っていれば変な期待を持たせてしまうのではないかと俺は少しずつそれが気がかりになっている。

2013612SS (24)
「それでね、そのシャロンってモデルがね」
「え?」
ぼんやりしていた俺の耳にあの女の名前が入ってきた。そうか、エマも確かモデルだったはずだ。
「シャロンよ。知ってる?雑誌に良く出てくるモデルなんだけど」
「あ、ああ・・・。なんとなくは」
一緒の敷地に暮らしていることを言おうかどうか一瞬迷ったが、エマの名前を聞いたときのシャロンの反応を思い出し言わないことに決めた。

2013612SS (25)
「そのシャロンって子、ものすごく嫌な子なの。私が出ることに決まってたテレビCMも横取りしようとしたのよ」
あのシャロンが仕事を横取り?
気は強そうではあるが、そういう姑息なことをするタイプには見えない。
どちらかというと、実力で勝負というタイプに思えるのだが女は見かけによらないってことか。

2013612SS (26)
「へえ・・・。そうなんだ」
「そうなのよ。でも先方はもう私って決めてくれてたから変えないでいてくれるみたい」
「良かったな。とは言っても俺はあまりテレビ見ないから、そのCM見れるかわからないけど」
「えー!カイトさんに見て欲しいから頑張るのになあ・・・」

2013612SS (28)
甘えたように上目使いで俺を見つめる。そのしぐさに俺は今までエマに感じていなかったはずの嫌悪感を覚えた。
自然に出てくる女の子らしさはいいと思う。
だがこうして意図的に可愛らしさを強調されるのは苦手だ。


2013612SS (27)
・・・・やっぱり俺は女が苦手らしい。
エマに知られないようそっと小さなため息をついた。







2013612SS (20)
「マーク?どうしたの?」
「・・・いや、何でもない。古い友人を見かけてね」
「声かけてきたら?私ここで待ってるから」

2013612SS (22)
「いいんだ。向こうもデート中らしいからな。邪魔したら悪いだろ」
「ふふ・・・。それもそうね」


2013612SS (21)
(・・・・・)





2013612SS (29)
野菜やお肉などが沢山詰まった買い物袋をキッチンに置くとやれやれと言ったようにレイが肩をすくめた。
「まさか買い物にまで付き合わされるとはな・・・。想定外だったぜ」

2013612SS (30)
「あのねえ。上げ膳据え膳で済むと思ったら大間違いよ。レイだけに作るわけじゃないんだから、買い物の量だって多いの」
「俺だけに作る、とか嘘でも言って欲しいもんだ。男心を分かってないな」
「あなたの男心なんて知りたくもないわよ」

2013612SS (32)
不思議だ。
男と話すのは億劫だったはずなのに。こちらがいいと思う相手は緊張してしまってうまく話せないし、向こうからがんがん来る様な男はうっとおしいばかりだった。
でもレイは・・・なんて言うんだろう。女に慣れているっていうのもあるだろうけど、余裕があるせいかこっちも気取ったり硬くなったりせずに済む。
とても楽なのだ。一緒にいて。

2013612SS (31)
「ねえ。どうしてあの作家の住所を知ってたの?」
この間からずっと聞きたいと思っていたことをようやく口に出す。
レイは何の仕事をしているのかも分からないし、謎が多い。

2013612SS (34)
「・・・・昔出版社に勤めてたからな。知り合いなんだよ。今じゃしがないフリーライターだけど」
「へえ。そうなの?フリーライターってどんな仕事?」
2013612SS (33)
「頼まれれば何でも取材して書いてるよ。仕事を選べる立場でもないんでね」
レイがフリーライターとは意外だった。でも出版社に勤めてたら人脈は多いだろう。
謎がようやく解けてすっきりした。


2013612SS (35)
「じゃあ料理作るから適当にテレビでも見てて」
「了解。楽しみにしてる」






2013612SS (36)
カレンが予想以上に料理上手なのには驚いた。
出された料理はどれも美味しく、ジェイク達に分けてやるのが勿体ないくらいだ。
こういうキャリアウーマンタイプっていうのはやっぱり器用な女が多いのだろうか。

食事を終えた俺達は俺の持ってきた映画を観ている。
カレンが以前観たいと言っていた絵本作家のジャックが原作の映画だ。
2013612SS (38)
・・・・・・。
職業を聞かれてついフリーライターだなんて嘘をついてしまったことに俺は少し胸を痛める。
いや、でもあそこで本当のことを言うのはタイミングが悪すぎる。

俺は映画に夢中になっているカレンの横顔をそっと見つめた。

2013612SS (37)
俺の作った話にこれだけ目を輝かせてみてくれる。
とても嬉しいし、光栄なことだった。
それと同時に砂を吐くように甘い典型的なラブストーリーをこれだけ好きだと
言ってくれるカレンは、見た目によらず随分とロマンチストなのだろうと思った。

2013612SS (39)
「・・・・っ!」
カレンが口元を抑え真剣に画面を食い入るように見つめている。
今ちょうどヒーローが幾多の困難を乗り越え、ヒロインを救いに来たところだった。
いわばストーリーの一番の見せ場。

2013612SS (40)
・・・可愛いな。
ふとそんなことを思ってしまう自分がいて俺はそんな自分に驚く。
女を見て可愛いなんて思ったのは・・・あの女以来のことだったから。


2013612SS (41)
「はあ・・・・すっごく良かった!これ絶対自分でも買うわ!」
いつの間にか映画は終わっていて、カレンが満足げな声を上げる。
そんなカレンから俺は目を離すことができない。
口説くつもりなんてなかった。そんなつもりでここに来た訳じゃない。
それなのに、目の前にいるカレンに心が惹かれてしまっていた。

2013612SS (42)
「レイ・・・?どうしたの?」
そんな俺の様子に気が付いたカレンと目が合う。
頭のどこかでまだ少し残っている理性がやめろと、このまま引き返せと俺に命じる。
その理性はあまりにも小さく、俺の中の強い衝動があっという間に押し潰す。
理由はわからない。
ただ強く惹きつけられているのだ。

2013612SS (43)

俺はそんなカレンに吸い寄せられる様に、唇を重ねていた。



              
                 chapter11へ続く

female posepack no1

20130610 (1)
こんにちは~!
ポーズ作りも少しは慣れてきたせいか、色々なポーズを作るのが楽しいです♪

女の子ポーズを何個か作ったので配布しますね!
まだまだな出来ですが、よろしければどうぞ^^

以下簡単なポーズの紹介です。


Lovefemale (1)
1つめのポーズ。
LovefemaleSS (1)

ちょっと半開きの口にしてセクシーにした・・・つもりw

Lovefemale (2)
2つ目のポーズはイスに座っているポーズです。
足をワイルドに開いてますww
最初キュートな女の子ポーズを作ろうとおもってたのに、気が付いたら
クール系になってました^^;

LovefemaleSS (2)
アップはこんな感じ。

Lovefemale (3)
腰の曲線が大変でした・・・w

LovefemaleSS (3)
あっぷ。

Lovefemale (4)
今回のお気に入りポーズです。

LovefemaleSS (4)
ちょっと指を甘噛みしてる感じに。

Lovefemale (5)

Lovefemale (6)

Lovefemale (7)
以上の7つのポーズがセットになってます。
リストもつけてあります。

poselist.jpg


Download

ポーズ作り楽しいーー♪
カップルポーズと今度はメンズのセクシーポーズにもチャレンジしてみます☆

拍手お返事とカップルポーズの練習SS

  • 2013/06/06 23:01
  • Category: 雑記
こんばんは!!
今日は拍手お返事(いつものように追記にあります)とカップルポーズの練習SSを
載せていきます~^^

ここ最近ずっとタンブラー中心にSSをUPしてましたが
本館にもがんがんUPしていこうと思ってます♪
お時間のあるときにでも見てくださったら嬉しいですっ

さてさて、女の子ポーズの練習中だったはずが飽き症な性格の為
カップルポーズに手を出してしまいました。

だってカップルポーズの方が萌えるじゃないですかっ(笑)
萌えは私の行動の原動力ですww

ただ肝心のクオリティは残念な感じです。期待しないでね。

20130606posess (1)
こっそりひそひそ話。
いかにもイチャイチャ!っていうのも好きですが、こういうほんわかポーズも捨てがたい。

でも女の子の首の角度がちょっと下向きすぎるかな・・・

20130606posess (3)
仲良しキメキメポーズ。
女の子は彼氏の胸に手を置いてちょっと甘えてるような感じです。

でもこのSSを撮ってから気が付きました。
男の子と女の子のモデルの顔が系統違いすぎて近付くとすごい違和感がwww

20130606posess (2)
女の子は顔がでかいんじゃないんですよ~~ww髪型がちょっとボリュームありすぎました。
それと全体のパーツが男の子に比べると大きいので、あまり似合いのカップルとは言いがたい(笑)

気を取り直して次いきますw

20130606posess (4)
うーん・・・女の子の肩にキスしてる感じにしたかったんですが
洋服を着てると何がしたいのかイマイチわかんないポーズですねw

20130606posess (6)
これは女の子の頬にキスしてるポーズとして作ったのに、ずれている・・・!!
そして女の子の首の曲がり具合が怖いですw

座りポーズは足の関節が難しいのでやっぱり難易度高かった・・・。
大人しく立ちのポーズを作ろうww

20130606posess (8)
男の子のポケットに手を入れているポーズをリベンジしてみました・・・・が。
やっぱり変だよおww
一体どうすれば自然に見えるのだろう・・・。

20130606posess (7)
どんなポーズでもやっぱり表情ナシが一番いいですwwラクだしねっ(爆)

くだらない記事に目を通してくださってありがとうございました♪

chapter9

  • 2013/06/05 18:24
  • Category: Story
こんにちは~!今日はストーリーの更新です!
今回は場面転換が多くてどうしてもはしょれず、若干長めになってます^^;
お時間のあるときに、どうぞ♪

最近昔作ったキャラのリメイクにハマッてますw
ちょっと1キャラ弄ってみました。

20130605SS (1)
スキントーン変えてお顔も少し弄ってますww(ヒント:クロスのピアス)

ネタ明かしはストーリーのあとでやらせてもらいますね~w

ではストーリー本編スタートです!!




20130605chap9SS (37)
土曜日。17:00。
いつもなら俺はまだまだ仕事をしている時間だった。
でも今日は絶対に仕事を上がろうと決めている。
「俺、今日絶対に定時で上がるからな」

20130605chap9SS (38)
朝からそうクライヴにも言ってある。パティシエである俺はいつも店の開店前からケーキ作りを始めているので、本来は定時は17:00だった。
この仕事で定時なんかあってないようなものだけど。
店が忙しいと手伝ったり、クライヴやカイトと話し込んでしまったりといつも店の閉店時間までサービス残業をしているんだ。今日くらいはいいだろう。

20130605chap9SS (35)
「何か用事でもあんのか?」
「・・・ちょっとな」

20130605chap9SS (36)
余計なおせっかいだと言われようと、黙って見過ごす訳には行かないんだ。
あいつに特別な感情があるわけじゃない。
あのキザ男の思い通りの展開になるのがムカつくだけだった。





店を上がったあと、俺はシャロンの教えてもらったスタジオのあるビルの前にいた。

20130605chap9SS (27)
今日はこのスタジオでシャロンとリサが一緒に仕事をすると聞いていたから。
ここで待っていればキザ男との待ち合わせ場所に行く前のリサを捕まえられるだろう。

・・・これじゃストーカーみたいだな。

20130605chap9SS (28)
今更自分の行動が行き過ぎなんじゃないかと心配になってくる。
頭に血が上っている時はあまり考えないことも、時間をもてあますと考えこんでしまう。
だから俺はこういう時間が嫌いだ。
自分の行動は間違っていないという自信があるのに。

ここまで来たんだ。何を言われようとあいつのところには行かせない。
そう再度決めたその時。

20130605chap9SS (29)
ビルの入り口にリサの姿が見えた。





20130605chap9SS (30)
撮影が予定より長引いて遅れてしまうかもしれないと心配したけれど、ようやく解放された。
ジョシュアとの待ち合わせは19:00。ここから地下鉄に乗っていけば間に合う。
もうすぐジョシュアに会える。
約束をした夜はあれだけ嬉しかったはずなのに、約束の時間が近付くと私の心は重くなっていく。
ジョシュアのことは好きだし、会って話をしたい。

20130605chap9SS (31)
でもそうしたらもうすぐ結婚を控えているジョシュアと不倫の道にいってしまうのではないかという恐れがどんどん大きくなっていく。
流れに身をまかせる、なんて思ったけれど人の道に外れるようなことはやっぱりしたくない。
だからといってジョシュアと会わない、という選択肢も選べない。
自分はなんて意思の弱い人間なんだろう。


20130605chap9SS (32)
「リサ」
歩き出した途端に背後から声をかけられて振り向くと、そこには何故かジェイクの姿があった。
一体何の用でここに?
「行くぞ」
唐突にジェイクが私の手を強く引いた。

20130605chap9SS (33)
「ちょ・・・!!行くってどこによ?私は用事があるのっ!」
「あのクズ男と会うんだろ?そんな約束すっぽかせよ」
「ジェイクには関係ないじゃない!何で放って置いてくれないのよ!」

20130605chap9SS (34)
「お前今行ったら、きっと戻ってこれないぜ。あの男のいいように扱われるだけだ。本当はわかってんだろ」
・・・・そんなこと。
あんたに言われなくたって分かってるわよ・・・。
何も答えられず黙る私の手をそのままジェイクは引き、歩き出した。






20130605chap9SS (7)
何で私はジョシュアとの約束をすっぽかして、この男と一緒にいるんだろう。
黙ってただ二人歩き続けている。
着信を知らせるメロディが幾度も鳴ったのに、私はその電話にでることもできずジェイクと歩いていく。

20130605chap9SS (8)
本当はこうして誰かに強い力でジョシュアから引き離して欲しいと思っていたのかもしれない。
自分の意思だけではジョシュアは振り切れないから・・・。

どこに行くのかもきっと決めていないジェイクの横顔をそっと見上げた。
とんでもないお人よしの男だ。
ただ一度寝たくらいの女の面倒をここまで見てくれようとする男はそうはいない。

20130605chap9SS (9)
「・・・疲れた。ちょっと休もう。もう行かないから」
公園にさしかかったところで私が声をかけると、ジェイクはホッとした表情を浮かべる。
それがなんだかおかしかった。
きっと連れてきたはいいけれど、どこに行っていいのかわからなくて町中をぐるぐる歩いていたのだろう。

20130605chap9SS (10)
「ねえ。何でそんなにおせっかい焼いてくれるわけ?」
公園のベンチに座り、隣のジェイクに尋ねる。
「別に。ただ、あの男が気に入らないだけ。モニカと結婚するのに浮気しようとするなんて信じられねーよ」

20130605chap9SS (12)
「もしかしてモニカのファンだったとか?」
「・・・悪いかよ」
冗談で言ったのに、まさか本当にモニカのファンだったなんて。
拗ねたような表情のジェイクが可笑しくて私は堪えきれずついつい吹き出してしまう。

20130605chap9SS (13)
「笑うとこじゃねーぞ」
「だって可笑しいんだもん」
思い切り笑ったらなんだかモヤモヤしてた気持ちも晴れてきた。
おせっかい焼きでお人よしなこの男にちょっと感謝しなくちゃいけないかもしれない。
一人だったら絶対に私はジョシュアのところに行ってしまってたはずだから。

その時、一度は止んだはずのジョシュアからの着信音が鳴り響く。
「随分しつこい男だな・・・」
呆れたように言うジェイクの前で私は携帯電話を操作した。

20130605chap9SS (14)
「出るのか?」
「違うわよ。着信拒否に設定したの」
「へえ・・・。じゃあもういいんだな」
「本当はどうしようか悩んでたんだ。だから、もういい」
ジョシュアのことを諦めきれたかというと、本心はそうでもない。
だから今こういう風にジョシュアをブロックしておかないと怖かった。
もう流されたくない。自分の意思でジョシュアと決別したいから。

20130605chap9SS (15)
「あんな男よりいい奴いっぱいいるぜ」
「・・・そうね。もう忘れることにする」
大きく息を吸って空を見上げる。こんな都会でも今夜は星がよく見えた。

20130605chap9SS (16)
さよなら。
この同じ空の下にいるジョシュアに私は胸の中で小さく呟いた。






20130605chap9SS (17)
何度店にコールしても誰も出ない。
基本的に接客に入ると電話で席をはずすことができないので、皆接客中なのだろうと思ったが私も約束の時間が迫っていた。
大口の顧客である有名な作家から、家のイメージに合う家具が欲しいと言われてその打ち合わせに行く途中だったのだが顧客名簿に載っているその住所に行ってみた所随分前に引っ越したと言われたのだ。

20130605chap9SS (18)
完全なこちらの手落ち。引越ししたあとにもうちの家具を数点購入してくれているはずなので、その変更した住所を顧客名簿に書き換えていなかった。
配送伝票は半年分保管しておく決まりの為、店に電話すれば新しい住所はわかるはずだった。

でも肝心の電話に誰も出てくれなければどうにもならない。

20130605chap9SS (19)
作家はお金は使ってくれるけれど、大層プライドが高く約束の時間に現れなければきっと二度とうちの店を利用してくれなくなるだろう。
冷たい汗がうっすらと額に滲んだ。

どうしよう・・・。


20130605chap9SS (20)
「こんなとこでウロウロ怪しい挙動して何してんだ」
「レイ・・・あなたこそ何でここに」
困った時に知っている顔に会うとほっとするものだ。たとえ問題解決にはならなくても。

20130605chap9SS (21)
「俺はジェイクとカイトのカフェに気分転換しに行くところ。何かトラブルでもあったのか」
話しても詮無いことだとは思ったけれど、ただ自分の心を少しでも軽くしたくて
私は俯きながら答えた。

20130605chap9SS (22)
「作家の住所がわからないの。もう約束の時間が迫ってて・・・」
「店に電話して聞けばいいじゃないか」
「誰も出ないの。きっと全員接客中なんだわ」
「ふーん・・・で、その作家って誰?」

レイの問いに私はその作家の名前を挙げる。本を読んだことのない人でも名前は知っているくらいに有名なベストセラー作家だった。

20130605chap9SS (24)
「・・・あそこの高層マンションのペントハウス」
レイ指さした高層マンションはここから歩いて5分ほどの距離だ。
「え?どうして知ってるの?」
「いいから早く行けよ。時間ないんだろ?」

20130605chap9SS (25)
レイの言うとおりだった。どうしてレイがこの作家の住所を知っているのか謎だったけれど、それは後からいくらでも聞くことができる。
今はまず約束の時間までにあの高層マンションのペントハウスまでたどり着かなければ。
「ありがとう。じゃあ・・・行くわね」
「ああ。・・・急ぎすぎて転ぶなよ」

20130605chap9SS (26)
レイの軽口を背中で聞きながら私は作家の元へと向かった。





20130605chap9SS (39)
「はい、まとまりました。予算ですか?大丈夫です、これでいけると思います」
作家の家から出た私は直属の上司に電話をかける。
作家の家は素晴らしい展望と豪華さを持ったペントハウスで、この雰囲気に合う家具を一式揃えたいと商談は面白いように進んだ。

20130605chap9SS (40)
かなりまとまった金額の家具を購入してくれたお蔭で今月の厳しかった売り上げ目標もなんとか達成できそうだ。
レイと会わなかったら、きっとこうはいかなかっただろう。


20130605chap9SS (41)
まだ・・・あの店にいるかしら。
私は借りを作るのが嫌いだ。きちんとお礼を言って終わらせたいし、何より何故レイがあの作家の住所を知っているのかが気になっていた。



20130605chap9SS (42)
「こんにちは」
ジェイクとカイトの働いているカフェの扉を開けると、途端に甘い香りに包まれる。
甘いものは好きではないけれど、ショーケースに並んだ色とりどりのスイーツはまるで宝石のようで
ジェイクという赤い髪の男が作ったとは思えないほどの愛らしさだ。
「カレンさん。どうしたんですか?」
ギャルソン姿のカイトが声をかけてきた。店内にレイの姿はなく、もしかしたらもう家に戻っているのかもしれない。

20130605chap9SS (43)
「レイ、もう帰っちゃったかしら」
「奥の厨房でジェイクと話してますよ」
何の用かといちいち詮索もせず、カイトは厨房へと続く扉を開けてくれた。
「入っていいの?」
「どうぞ」

20130605chap9SS (44)
「じゃあ、お言葉に甘えて。失礼します」
部屋に入っていくと、甘い香りがより強くなった。



20130605chap9SS (45)
「あれ?カレン?」
レイと話をしていたジェイクが不思議そうにこちらを見つめた。
「どうした?間に合わなかったか?」
「ううん、大丈夫だったわ。ありがとう。ただお礼が言いたかっただけ」

20130605chap9SS (46)
そう言うとレイがこちらへゆっくり歩みよってくる。
最初の出会いのことを思い出し私が一歩あとずさると、レイは可笑しそうに笑った。

20130605chap9SS (47)
「お礼は手作りの料理がいいな」
「料理って・・・。そんなのあなたが付き合ってる女にでも作ってもらったらどう」
「残念だけど今はフリーでね。ジェイクは家では一切料理しようとしないし、カイトはまるっきり料理ができない。そんな訳で毎回俺が作ってるんだけど、さすがに飽きてきたんだよ」

20130605chap9SS (48)
図々しいお願いだと思ったが、不思議と嫌悪感が沸かない。
こうやっていつも女をたらし込んでいるんだろうと、ちょっと感心すらしてしまう。
でも・・・。この男がいなかったらあの売り上げは作れなかった。
一度くらい作ってあげてもいいかな。
レイに笑顔に釣られて私もついついそんな気分になってしまう。
「分かった。じゃあ今度の休みに作るから家に来て」

20130605chap9SS (49)
「えー!何だよ、レイばっかりずるいな」
後ろで話を聞いていたジェイクが口を尖らせた。
「私の料理で良ければレイに持って帰らせるから。パティシエに食べてもらうと思うと緊張するけど」
「やったぜ!レイはいつも同じメニューだからな。俺も飽きてたんだよ」

20130605chap9SS (50)
「人のメシ食っといてその言い草は何だ、お前」
ジェイクとレイがじゃれるように言葉を交し合う。
カイトも含めたこの3人って本当に仲がいいのね。
3人とも違う性格だと思うのに。そう思いながら、自分達もそうだったと思って小さく笑った。

20130605chap9SS (51)
まるで違う個性を持っているからこそ、惹かれあったり反発したりしながら仲は壊れないのかもしれない。
そんなことをふと思った。







「シャロンさん、一体どういうことですか」
撮影が終わってメイクルームで化粧を落としていると血相を変えたエマが乗り込んできた。
例のテレビCMの件が耳に入ったんだろう。
いつかこうなることは予想してたけど、案外早く来た。
「どういうことって何が?」

20130605chap9SS (1)
エマの方には目もくれず、プライベート用のメイクを仕上げていく。
これからパーティーで知り合った実業家と食事の約束がある。メイクはナチュラルに、かつ自分の魅力を最大限に引き立てるメイクをしなければならなかった。
ゴテゴテしたメイクより、ナチュラルに見えるメイクのほうがよほど手間がかかるものだと大抵の女は知っている。

20130605chap9SS (2)
「とぼけないでください!テレビCM、何で一度断ったのに横取りするようなマネをするんですか?!」
エマの金切り声を聞きながら私はうんざりした気分になる。
盗人猛々しいとはこの女のような人間のことを言うんだろう。
自分がやっておきながら同じことをされると逆上する。みっともないことこの上ない。

20130605chap9SS (3)
「身に覚えがない訳じゃないでしょ。何でそうされるか、自分が一番分かってるはずよ」
エマはぐっと言葉を詰まらせる。
パチン、と音を立てて口紅をケースにしまい私はメイクを終えた。
どの角度から見られても男にがっかりさせるところは一つもない。
職人のような目で私は自分という作品を観察し、合格点を出す。
「話はそれだけ?私これから約束があるから行くわね」

20130605chap9SS (4)
エマの横をすり抜けようとすると、エマが扉の前に立ちはだかる。
「邪魔なんだけど」
20130605chap9SS (5)
「私、シャロンさんのことが嫌いです。あなたには絶対負けません」
「私もあなたみたいな姑息な手ばかり使う子、嫌いよ。そこどいてくれる」
「・・・私にしたこと、後悔させてあげますから」
エマはいつものにこやかな笑顔の仮面を脱ぎ捨てて私を睨みつける。

20130605chap9SS (6)
「その時がくるのを楽しみにしてるわ」
にっこりと笑顔でエマに応えてから私はゆっくりとメイクルームを後にした。



                        chapter10へ続く




ここまで読んでくださって本当にありがとうございました~~!!

さてさて冒頭の男子の変身前はこの子ですw

revew11 (2)
奥のグリーンのTシャツを着たガチムチなメンズ、エリクでした~w
かなり前に作ったキャラなので、顎が細すぎるんですよ~><
ちょっとあごをしっかりめ、そして目を(形をかえずに)小さめに調整。
スキントーンとアイシャドウ&髪型を変えたら、チャラ男になりました(笑)

20130605SS (3)
せっかくなのでルキアと2ショット。
sims2のときから愛用してた8ksimsさんのかっこいい髪型が3にコンバートされているのを
発見したので、使ってみました!
かなり前にコンバートされたものみたいで、テクスチャがちょっと粗いけど髪型自体がかっこいいので満足ですw

20130605SS (2)
最初のSSのポーズ、表情がすごくかっこいいのに、
何故か股間に手を当ててるんですよね(爆)
見る度笑ってしまうwwでも使ってしまう・・・wそんなポーズですww

20130605SS (4)
ただ顔を整形しただけというのもつまらないので、アーチェリーをやらせてみました。

20130605SS (7)
Σ(Д゚;/)/

あのヘタレエリクが凛々しく見えるんだけどwww

20130605SS (5)
打ち込む前のこの気合を入れた表情がなかなか良かったです。エリクにしては。

この表情からの~~~

20130605SS (6)
この崩れ顔wwww
うんうん、それでこそお前はエリクだっ(。・w・。 ) ププッ

他のキャラの歪み顔は絶対出したくないけど、エリクは特別ww

自己満足なSSを長々とすみません^^;
エリクは一時的に変身させただけなので、今後どっちを使うか決めかねてます。
このエリクに髪型だけ戻してもいいかな。

今回ちょっと長くなってしまったので、拍手コメントのお返事は次回させて頂きますね^^
ではではまた!

拍手コメントお返事とまたもやSS

  • 2013/06/03 17:09
  • Category: 雑記
こんにちは!本日も拍手コメントお返事(追記にあります)とSS!
いつも拍手コメントくださる方、本当にありがとうございます^^
励みになっておりますっ

昨日待ちに待ってたginkoさんの新しい髪形がリリースされましたね!!
ちょっと乱れた感じがたまらなく色っぽい!!
この髪型で絶対作りたいキャラがいたんです!!

それは・・・・

20130603SSS (8)
19世紀後半の貴族!!
貴族と執事っていうと今の人は「黒執事」になると思うんですけど
私は由貴香織里さんの「伯爵カイン」なんですよね!
短編のときからもうずっと大好きで、何回も読み返してます。
世界観もリフ&カインも最高に好きw

20130603SSS (6)
シルクハットとステッキは必須アイテムw

20130603SSS (7)
カインの瞳の色が「金色がかった緑」なので、それもちょっと再現してみたり(笑)

20130603SSS (9)
折角買ったので、ヴァイオリンも弾かせてみました。
口がもうちょい閉じてくれたら最高なんだけどなww

20130603SSS (10)

こんなキャラメイクをしながら、女の子ポーズも研究中です。

20130603SSS (3)
モデルはレイコ先生で。
キュートなポーズを作ってたはずなのに、どんどんキュートから外れてきてしまいました。

20130603SSS (2)
右足wwwブレンダーの画面ではちゃんと地面に着いてるはずなのに何故か浮いてしまうww
足の長さスライダーを弄ってるせいなのかな~・・・

20130603SSS (5)
一番マシにできたポーズ。
寝そべりポーズってセクシーでいいよね♪

そのうち誰得なの?!っていう主と執事のポーズも作ってみたい!!
という妄想だけはどんどんひろがっていきます・・・(笑)

ここまでお付き合いくださってありがとうございました^^

拍手コメントお返事とSSです

  • 2013/06/01 15:49
  • Category: 雑記
こんにちは^^今日はmaleposeとストーリーに頂いた拍手お返事(追記にあります)・
キャラメイクSSになります!

tumblrに載せたものも多いので、そちらを見てくださった方スミマセン!
ここ最近ずっとタンブラー用のSSばかり撮っていて、キャラメイクがほとんど
できておらずちょっと反省・・・。
もっと色んなキャラが作りたいのでしばらくキャラメイク+ポーズ作製に篭るかもしれませんw
やっぱりここ(本館)が一番大事なので、少しタンブラーもお休みしようかな。

ストーリーは頑張って更新していきます^^

20130601SS (1)
背景色とキャラが激しく合っていませんが・・・w

この男の子はいつか執事キャラとして使いたいなあ。
tumblrで情報公開されてたginkoさんの新しい髪形を使って主を作りたいですw
めちゃくちゃかっこいい髪型だったので、リリースが楽しみ♪

20130601SS (2)
気が付くとかみの色が薄い茶系~金髪になっているんですよね・・・。
もっと違う色味にもチャレンジしたいけど、自分の好みに落ち着いてしまいます。

20130601SS (4)
タンブラーでも公開した、今までとちょっと違うタイプの子。

20130601SS (6)
男の子版のファニーフェイスって感じかな?

キツめの子ばかり作ってしまうので、たまにはちょっと優しげな子で。

20130601SS (3)
こういうタイプは可愛いおしゃれができるのでSS撮影には
重宝しそう~

そして全く関係ないのですが、当ブログの検索キーワードで「フラダンサーフィーナちゃん」っていうのが
ありました(笑)フィーナはいるけど、残念ながらフラダンサーではありませんwあしからずっ!
以上一人ごとでしたw

見てくださってありがとうございます^^

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Loveflower888

Author:Loveflower888
modで色々キャラメイクできるPCゲーが好き。特に綺麗な男子を作るのが趣味。シムズ3がメインですがskyrimの記事も載せています。
今後はまったり更新。気ままにUPしていきます。

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